こんにちは。千葉県大網白里市を拠点として、水回りリフォームや屋根の遮熱工事、塗装工事を手掛ける有限会社セーワ住設です。
建設・リフォーム業界で働くなら、定時で退社することは重要です。しかし、残業が多くなりがちなこの業界で、どうしたら早く帰ることができるでしょうか。今回は、施工管理が定時退社を実現するためのポイントについて紹介させていただきます。
■建設現場における施工管理者の平均退社時間
建設業界では、適切な工程管理と効率的な作業遂行が重要とされており、施工管理者の役割は非常に重要です。しかし施工管理者の平均退社時間は遅い傾向にあるのが実情です。
・一般的な会社員と施工管理職の残業時間の違い
施工管理職の方々の平均的な月間残業時間は30時間に及んでおり、一般的な会社員の平均残業時間12.9時間を大幅に上回る状況にあることが明らかです。会社員の残業は、繁忙期や締め切りに応じて変動しますが、施工管理職は工期や現場の状況に大きく左右され、予期せぬ問題への対応も求められるため、長時間労働になりがちです。
・施工管理と建設省の他職種の残業時間の違い
同じ建設業の領域においても、施工管理職とプラントエンジニアや設備保守・メンテナンス部門の従事者の間には、およそ10時間ほどの残業時間の差が認められます。施工管理職の残業時間は平均して20時間前後であるのに対し、プラントエンジニアや設備保守・メンテナンスに携わる従事者の残業時間は、それよりも少ない水準にあると言えるでしょう。
■施工管理の残業時間が多い理由
建設業界において、施工管理職の長時間労働は深刻な問題となっています。他の職種と比べて突出して長い残業時間は、健康や生活の質に影響を与えるだけでなく、業界全体の人材確保にも支障をきたしています。しかし、なぜ施工管理職の残業時間がこれほどまでに多いのでしょうか。ここでは、施工管理職の残業時間が多くなる主な理由について、詳しく見ていきましょう。
・デスクワークの量が多い
施工管理職は、現場での管理業務だけでなく、膨大な事務作業も求められており、これが長時間労働の大きな要因となっています。現場での作業が終わった後も、報告書の作成、各種書類の管理、次の工程の準備など、多岐にわたる事務作業が残っているため、残業になってしまうことが多いです。
・スケジュール管理が困難
建設現場においては、天候の変化や資材供給の問題などが頻繁に発生し、工程の変更を余儀なくされることもあります。工期の遅れは発注者に多大な迷惑をかけるため、短期間での施工完了が求められる場合が多いです。
・職人の高齢化が進んでいる
建設業界における職人の高齢化は急速に進行しており、これが施工管理技士の業務負担を増加させる大きな要因となっています。熟練職人の減少に伴い、若手への技術継承が十分に行われていないケースが多いです。その結果、施工管理技士は現場において、より細かな指示や監督を行う必要性が高まっているのが現状です。
■実際定時退社することにリスクはある?
建設業界では、長時間労働の是正が課題となっていますが、施工管理職が定時退社することには一定のリスクが伴います。現場の安全や進捗管理において重要な役割を担う施工管理技士が早く帰ることで、どのような問題が生じる可能性があるのでしょうか。ここでは、定時退社によって起こりうるリスクについて考察します。
・緊急時に対応が遅れることへの影響
緊急時の対応遅れが最大の懸念点です。建設現場では予期せぬトラブルや事故が常に起こりえるため、夜間の機器故障、近隣住民からのクレーム、天候急変による安全確保の必要性など、迅速な対応が求められます。
・情報不足で作業効率が落ちる
施工管理職は現場の情報を集約し、関係者間で共有する重要な役割を担っています。早期退社は、作業進捗状況、翌日の作業計画、資材の搬入予定など、現場の様々な情報共有の不足につながる可能性があります。
・信頼関係への影響と対策
施工管理職が早期退社すると、作業員や協力会社との信頼関係が損なわれる可能性があります。長期的にこの状況が従業員のモチベーション低下や不公平感を招く恐れがあります。
■施工管理も定時で退社する方法
当たり前のことですが、定時退社を実現したいという声も多く聞かれます。どうすれば可能になるのでしょうか。ここでは、施工管理職が定時退社を目指すための具体的な方策について考えていきましょう。
・業務の優先順位付けとタイムマネジメント
業務の優先順位付けと効果的なタイムマネジメントが不可欠です。日々の業務を重要度と緊急度で分類し、真に必要な業務に時間を集中することが重要です。
・デジタルツールで業務効率化
施工管理業務の効率化にはデジタルツールの活用が欠かせません。近年、建設業界向けのソフトウェアやアプリが多数開発されており、上手く活用すれば大幅な効率化が可能です。
・残業の少ない会社を探す
会社の風土によっては、作業の効率化を「横着」と誤解される可能性があります。時間が経って同僚や上司が理解を示してくれる場合もありますが、理解されず苦しい思いをするなら、転職を検討するのが賢明です。
■まとめ
管理施工職が定時退社するには、業務の工夫や環境を整えることが必要だということが分かりました。無理をせず、ワークライフバランスを改善して元気に働いていきましょう。
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