水道蛇口からポタポタと水漏れが…ポタポタの原因と直し方を解説  

皆さんこんにちは。千葉県大網白里市を拠点に、戸建住宅の建築やリフォーム、ユニットバス・キッチンなどの施工を手掛けている有限会社セーワ住設です。


家の水道蛇口から、ポタポタと水漏れがしていると、水道代が無駄になるだけでなくカビやサビの原因にもなります。さらに、蛇口周辺の壁や床にも影響が及ぶと、壁紙やフローリングの劣化にもなりかねません。水漏れの原因は何でしょうか?また、直すにはどうすれば良いのでしょうか?


この記事では、水道蛇口からポタポタと水漏れがする場合の原因と対処方法を詳しく解説します。




■水道蛇口からポタポタと水漏れがする原因は?



水道蛇口からポタポタと水漏れがする原因は、主に以下の3つです。原因別の症状を具体的に見ていきましょう。



・蛇口のパッキンやカートリッジの劣化

蛇口にはさまざまな部品が使われており、パッキンやカートリッジも含まれています。これらの劣化により、水漏れが起こる場合があります。


パッキンは、接合部分の隙間を埋め、密閉性を保つための部品です。パッキンの名称は形状によって決まっており、蛇口の構造によってコマパッキン・平パッキン・三角パッキン・Uパッキンなどが使われています。ゴムや樹脂などを材料としているため、使用年数の経過に伴い劣化が進み、ひび割れた隙間から水漏れが起こるのです。特に、蛇口をひねって水を出すタイプで、本体の根元から水漏れしている場合は、パッキンが原因である可能性が高いです。


シングルレバー式の蛇口に使われているカートリッジは、水とお湯の出し止めを制御するための部品であり、浄水器を内蔵した製品にも用いられています。蛇口の先端やレバーから水漏れしていれば、カートリッジの消耗・劣化が考えられます。


パッキンとカートリッジは、どちらも蛇口の内側に設置されているため、外から状態をすぐに確認することはできません。水漏れが起こっている場所から判断が必要です。



・蛇口のネジやナットの緩み

蛇口と壁の接合箇所・レバーの付け根・台との接合箇所などに、ネジやナットが使われている製品が見られます。蛇口を閉めているネジやナットが緩んでいると、その箇所から水漏れが発生します。


緩みだけが水漏れの原因であれば、締め直すだけで水漏れが解消可能です。ただし、シングルレバー混合水栓などのスマートな形状をしているデザインでは、ネジやナットの設置個所が分かりにくい場合があります。取扱説明書などを参考にしながらチェックしてみましょう。


緩みではなく、部品の摩耗が進んでいても水漏れにつながる場合があり、この場合は交換が必要です。



・ゴミ・汚れの堆積

パッキンの周辺にゴミや汚れが溜まってしまうと、隙間ができてしまいパッキンが水止めの役割を果たせなくなるため、水漏れを起こすケースもあります。蛇口周辺のカビ・サビ・汚れなどを放置すると、頑固な汚れとしてこびりついてしまうため、堆積しないよう定期的に掃除し、きれいに保つようにしましょう。


汚れなどを丁寧に取り除いたうえで再度部品を締めてみると、水漏れが解消される可能性もあります。汚れが落ちなかったり、奥まで入り込んでいて取り切れなかったりする場合は、清掃もしくは蛇口の交換を業者に依頼するのもひとつの方法です。




■水漏れを放置するリスクとは?



蛇口の水漏れを放置すると、以下に挙げるさまざまな不具合の発生リスクが高まります。普段使っている水回りだからといって、水漏れを放置するのはとても危険です。



・カビが発生しやすくなる

蛇口の水漏れは、蛇口周辺の湿度を上げるため、カビが好む環境を作ってしまいます。さらに、水回りだけでなく、室内全体の湿度が上がると、床・壁・クローゼットの内部など、あらゆる場所にカビが発生するリスクが高くなるのです。カビは、見た目や臭いだけでなくアレルギーの原因にもなるため、健康被害にも考慮しなくてはなりません。



・シロアリが発生する

湿度が高い場所は、シロアリの発生リスクも高まります。家の柱を食べるシロアリによる被害は、家そのものの資産価値を下げてしまうほか、地震による倒壊リスクなども踏まえる必要があります。



・建物が腐食する

住宅の基礎部分までカビが浸食すると、建物の柱や基礎部分まで腐食する恐れがあります。腐食は住宅の寿命を縮めてしまいかねず、大変危険です。修繕にも多額の費用がかかるため、建物の腐食は避けたいところです。



・水道料金の負担増

少しの水漏れであれば、水道料金も気にならないかも知れません。しかし、水漏れを放置することで流れる水量は増え続け、次第に水道料金にも影響が出るようになってくるのです。水道料金については、次の項でさらに詳しく解説します。




■水漏れの放置は危険│水道料金が上がる?



水漏れにより流れ出た水は、使用していなくとも水道料金に反映されます。水の使用量は、しずくがどの程度の間隔で落ちるかによって大きく変わってきます。


しずくが数秒に1回落ちる程度の水漏れが1日続くと、およそ10リットルの水が漏れている計算となります。1か月で計算すると、およそ300リットル(0.3㎥)もの水が漏れ出すことになるのです。自治体によって異なるものの、0.3㎥の水道料金は100円程度が目安です。


蛇口の先端からポタポタと連続して水漏れが起こっていると、1日でおよそ30リットル・1ヶ月ではおよそ900リットル(0.9㎥)もの水が漏れてしまっています。この場合、水道料金は300円程度上がります。


ポタポタとした水漏れではなく、糸のような状態で水漏れが続いてしまうと、1日でおよそ300リットル・1か月ではおよそ9,000リットル(9㎥)の水が消費されます。水道料金に換算すると、3,000円程度というまとまった金額になってしまうのです。


一般家庭に設置されている浴槽には、200リットルから280リットルの水を貯められます。水漏れにより出続ける水量がいかに多いか、お分かりいただけるかと思います。


また、水漏れは蛇口の金属を削る威力も持っています。水漏れを1年程度放置すると、蛇口本体が削れてしまうため、パッキン交換などではなく蛇口本体を交換しなくてはなりません。蛇口本体には数万円の費用がかかるため、水漏れの時点で修理しておくことが大切です。




■水道蛇口からポタポタと水漏れがする場合の直し方



ここまでは、水道の蛇口からポタポタと水漏れがする原因や、水漏れによるリスクなどを紹介してきました。水漏れを直すためには、どのような手順で作業すれば良いのか、対処法を見てみましょう。なお、どの手順を行う前にも、忘れずに止水栓を締めましょう。



・パイプの先端からの水漏れ(単水栓・ツーハンドル水栓)

水栓もしくはツーハンドル水栓で、蛇口の先端から水漏れしていたら、蛇口の中にあるコマパッキンの劣化が考えられます。モンキーレンチなどを用意し、蛇口ハンドルの下に付いたナットを外したのち、ピンセットなどでコマパッキンを取り出します。新しいパッキン(ゴム部分)に取り替え、ハンドルとナットを元通り取り付けたら、交換は完了です。


ゴムだけでなく、コマパッキン全体が劣化していたら、コマパッキンごと交換しましょう。コマパッキンはサイズが小さいため、角度や位置を正しく取り付けることが大切です。



・パイプの先端から水漏れしている場合(シングルレバー混合水栓)

蛇口の先端の水漏れであっても、シングルレバー混合水栓の場合は対処方法が異なります。レバーを下ろしても水漏れするようであれば、水とお湯を混ぜるバルブカートリッジの劣化が考えられるため、カートリッジの交換が必要です。


六角レンチを用意してレバーの下のキャップを緩め、ブッシングという部品を外すと古いカートリッジが出てきます。カートリッジを交換し、ブッシングとレバーを元通り取り付けましょう。



・パイプの根元

単水栓もしくはツーハンドル水栓で、パイプの根元から水漏れが起きていると、パイプ接合部にあるパッキンの劣化が考えられます。モンキーレンチを用意してナットとパイプを外し、Uパッキンとリングを交換しましょう。Uパッキンは向きが決まっているため、間違えないよう注意が必要です。



・水栓と壁の間から水漏れ

水栓と壁の間からの水漏れは、壁の埋め込み部分に巻かれたシールテープの劣化が原因です。水栓レンチを用意して水栓を壁から外し、古いシールテープを剥がして掃除します。掃除が終わってきれいになったら、新しいシールテープを5~6回程度時計回りにきつめに巻きましょう。その後、水栓本体に取り付けたら作業は完了です。




■原因が分からない場合は業者へ依頼



ここまでご紹介したように、水道蛇口の水漏れの原因は、水栓の種類によって異なります。ナットが緩んでいるだけであれば、適度な強さで締め直すと簡単に直るでしょう。


しかし、原因を特定できないにもかかわらず、修理しようとして分解してしまうと、元に戻せないだけでなく、かえって水漏れを悪化させるおそれもあります。水栓の種類と原因に合った対策を取らないと、一時的に直っても後日再度不具合を起こす可能性もあるのです。水道蛇口からの水漏れを的確に修理するには、プロの業者へ作業を依頼した方が安心です。


水道蛇口の寿命はおよそ10年と言われているため、特に不具合がなくとも10年程度経過した蛇口は交換をおすすめします。最新型の水栓は高い節水効果があり、従来品よりも少ない水量で使えることから、水道代も抑えられます。


各メーカーから新しい水栓が販売されているため、最新型への交換を検討されている方はセーワ住設までぜひお問い合わせください。

https://www.se-wa-j.co.jp/water



弊社は、水漏れに困っている・新しい蛇口に交換したいなど、水回りのお悩みを解決すべく工事を施工しております。水漏れの程度がひどいなどの緊急工事も、一度ご相談ください。幅広い取り扱いメーカーの中から、お客様のお住まいの水回りに合った製品をご提案いたしますので、お気軽にご一報ください。


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