毎日使用する水回りは、知らないあいだに経年劣化や不具合が起こっていることもあります。古い設備をそのまま使い続けると、さまざまなリスクが上がるため注意が必要です。
今回は、水回りリフォームをしないとどうなるか、具体例を挙げて解説します。水回りリフォームを検討する際のポイントも知り、安全で快適な住宅づくりを目指しましょう。
水回りリフォームをしないと起こり得る問題
水回りとは、主にキッチン・浴室・トイレ・洗面所の4カ所を指します。使用頻度が高く汚れも溜まりやすい水回りをリフォームしないと、どうなるのでしょうか?
水回り機能の低下
住宅設備には寿命があるため、定期的にリフォームしないと機能が低下します。水回りの場合、トイレのタンク内の機器やキッチン・浴室・洗面所の水栓が劣化すると、流れが悪くなる、水漏れが起こるといったトラブルにつながります。
カビや腐食の発生
水回りは湿気が溜まりやすく、経年劣化によって設備にカビや腐食が発生しやすくなります。見た目が悪くなるだけでなく、機能性の低下やカビによる健康被害などが起こる可能性もあるでしょう。
住宅全体への影響
水回り設備の劣化で最も起こりやすいのは、水漏れです。リフォームしないで水漏れを放置すると、住宅の基礎部分にまで浸水する恐れがあります。小さな水漏れも長く続けば、天井や壁紙の劣化を早めたり基礎部分を腐食させたり、シロアリを発生させたりするため危険です。
火災リスクも増加
水回りリフォームを怠ることで、住宅全体の安全性を損なうこともあります。キッチンや浴室などの電気・ガス設備が水回りの劣化によって影響を受ければ、ショートやガス漏れから火災が起こるかもしれません。
水回り各所は、リフォームしないとどうなる?
水回りリフォームをしないと、キッチンや浴室などの各所はどうなるのでしょうか?起こり得る問題は何か、その問題がさらにどういったトラブルを引き起こす可能性があるのかを、以下にまとめました。
キッチン
起こり得る問題
・蛇口からの水漏れ
・排水管の詰まり
・ガスコンロの劣化
どのようなトラブルに発展するか
・床下などへの浸水
・水道料金が上がる
・火災リスクの増加
浴室
起こり得る問題
・カビ、腐食の発生
・シャワー設備の故障
・バスタブの破損
どのようなトラブルに発展するか
・見た目が悪くなる
・健康被害が起こる
・浴室が使用できない
トイレ
起こり得る問題
・水漏れ
・カビの発生
・便座機能の故障・不具合
どのようなトラブルに発展するか
・床材が損傷する
・健康被害が起こる
・便座の持つ機能が使えない
洗面所
起こり得る問題
・蛇口からの水漏れ
・洗面ボウルのひび割れ
・排水管のつまり・水漏れ
どのようなトラブルに発展するか
・水道料金が上がる
・洗面台下への浸水
・洗面台が使用できない
浸水やカビ・腐食の発生、水道料金が上がるなど「水」関連の問題がメインですが、キッチンではガスコンロやIHコンロの劣化で、不完全燃焼や感電のリスクが高まるといったトラブルも起こり得ます。また、温水洗浄便座やバスタブ、洗面ボウルなども、リフォームしないで古いものを使い続けると劣化で故障や破損し、大がかりな改修工事が必要になるケースもあるため、適切なタイミングでのリフォームが必要です。
水回りリフォームの最適なタイミングとは
水回りリフォームは、10年を目安に行うのがおすすめです。水回り設備の耐用年数は、10〜15年ほどといわれています。日々使用していて特に問題がなくても、10年に1度は専門業者に点検をしてもらい、リフォームが必要な部分がないか調べてもらうと安心です。
10年を迎える前でも明らかにトラブルがある場合はすぐに業者に相談し、適切な施工を提案してもらいましょう。また、一見トラブルがなさそうでも見えない部分で劣化が進んでいるケースもあります。「まだ大丈夫だろう」と、何十年も使い続けるとリフォーム費用も高くなりやすいので、遅くとも15年を目安にリフォームをするとよいでしょう。
水回りリフォームを行う際の注目ポイント
水回りリフォームを行う際には次の3点に注目し、依頼する業者やリフォーム内容を選びましょう。
費用相場
リフォームする場所や内容によって、費用相場は異なります。たとえば浴室のリフォームの場合、ユニットバスは60〜150万円ほどの費用がかかるのが一般的です。トイレのリフォーム費用の相場は10〜50万円ですが、機能性の高い便座を選べば、そのぶん費用が高くなります。
また、レイアウト変更を伴うような大がかりなリフォームは、一般的なリフォームよりも費用がかかります。希望するリフォーム内容の費用相場を把握しておくと、業者が提示する金額が適正かどうかが判断しやすく安心です。
使い勝手
「最新の温水洗浄便座にしたい」「キッチンのリフォームに合わせて食洗機を導入したい」など、リフォーム後の仕上がりの理想は人によって異なります。しかし、実際に導入して「思ったより使いにくい」と感じる可能性はゼロではありません。
リフォーム前には、使い勝手を知ることも大切です。ショールームに行けば、水回り設備を実際に見たり触れたりして、使い勝手や見映えを確認しやすいでしょう。
省エネ性
リフォームにはまとまった費用が必要ですが、新しい設備に替えることで省エネを実現できるケースも多いです。ただし、「新しい=光熱費を節約できる」というわけでもないので、使い勝手とともに省エネ性もチェックすると、リフォーム後に節約や環境への配慮ができます。
まとめ
水回りリフォームをしないとどうなるかがわかると、定期的な点検やリフォームの重要性を認識できます。
些細なトラブルも、放置すると高額な費用を伴う大がかりな施工に発展するかもしれません。水回りリフォームは早めの実施を検討し、費用や製品などの必要な情報を収集しましょう。
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