リフォームの内容によっては、施工中は仮住まいで過ごす必要があります。水回りのリフォームは、住みながら行うことができるのでしょうか。
今回は、経験豊富な建築施工管理技士の視点から、水回りリフォームを住みながら行うメリットやデメリット、注意点などを詳しく解説します。
水回りリフォームは住みながらできる?

水回りのリフォームは、基本的に住みながら進めることができます。しかし、3点セットや4点セットのように、水回りをまとめてお得に工事する場合や、水回りの位置を変更するような大がかりな工事は、住みながら行うのが難しいケースもあります。
住みながらできるかどうかは、見積もりを依頼する際に業者に確認しましょう。
住みながら水回りリフォームをするメリット

住みながら水回りをリフォームするメリットは、大きく2つあります。
仮住まいの費用・手間がかからない
リフォーム中にマンスリーマンションやホテルなどを仮住まいにする場合、家賃や宿泊費がかかります。また、荷物を仮住まいやレンタルスペースに移動する費用、諸々の手配のための手間も発生します。
住みながらリフォームができれば、こうした費用や手間を抑えられます。家計を圧迫せず、住み慣れた環境で居続けられるのは、住みながらリフォームを行う大きなメリットです。
リフォームの進捗を確認できる
住みながらリフォームをすれば、リフォームが進む様子を間近で確認できます。家がどのように変わっていくのかリアルタイムで見られれば、完成に向けたワクワク感も高まりますし、「しっかり工事をしてくれている」と安心感も持てるでしょう。
また、もしトラブルが起こった場合もすぐに対処することが可能です。
住みながら水回りリフォームをするデメリット
住みながら水回りのリフォームをすると、当然不便も生じます。2つのデメリットを解説します。
工事日数が長くなりやすい
住みながらリフォームをする場合、生活スペースを確保するために小分けに作業をしなければなりません。そのため、工事日数が長くなりやすいのはデメリットだといえます。
工期が長ければそのぶん費用もかかりますが、仮住まいで生活しながらリフォームするよりも安価なケースが多いです。
生活に不便が生じる可能性がある
リフォーム中はホコリが発生したり、工事の音が気になったりと、ストレスが溜まってしまう人もいるでしょう。また、リフォーム業者の出入りで普段通りの生活ができない、一定期間お風呂やキッチン、トイレなどが使えないなどの不便も生じます。
いくら住み慣れた場所で過ごせるといっても、100%同じ生活ができるわけではないのは、事前に把握しておくべきデメリットです。
水回りリフォームを住みながらする場合の工事期間
住みながら水回りリフォームをする場合の工事期間の目安は、以下の通りです。

最大1週間ほど使えなくなる水回りもあるので、事前に対策を考えておく必要があります。
住みながら水回りリフォームする際の注意点

水回りリフォームを住みながら進める際に注意したい点は4つあります。事前に対策を考え、少しでも快適にリフォームが進められるようにしましょう。
リフォーム時期を考慮する
リフォームは、生活にできるだけ支障が出ない時期に行うのがおすすめです。たとえば、受験や出産などのライフイベントと被ってしまうと、リフォーム中の環境により大きなストレスを感じてしまいます。また、冬場にお風呂が使えず銭湯などを利用すると、湯冷めをして体調を崩す可能性もあります。
リフォーム前に荷物を整理する
リフォーム箇所の不要な家具、荷物などは、施工前に整理・移動しておきましょう。別室に移動できないものはレンタルスペースに預けるのもよいですし、思い切って断捨離をするのも1つの方法です。
使えない水回りの対策を考える
リフォームが始まると、水回りが一定期間使えなくなるので、その際の対策を考えておきましょう。たとえば、お風呂は銭湯を利用する、キッチンはスーパーのお惣菜やテイクアウト、外食のほか、電子レンジのみで調理可能なメニューを用意することで対策できます。
トイレが2つ以上ある場合、工期をずらせば問題ないでしょうが、1つの場合は簡易トイレの利用などの工夫が必要です。
防犯対策もしっかりと!
リフォーム中は玄関や窓を開けっぱなしにしたり、業者が出入りしたりするため、防犯対策も怠ってはいけません。業者の人数や顔を把握しておくことはもちろん、貴重品を手元に置いておく、見守りカメラを設置するなど、「防犯対策をしっかりとしている」と、第三者に認識されるような行動を心がけましょう。
よくある質問

水回りリフォームや住みながらのリフォームについて、よくある質問をまとめました。
Q:水回り以外にも住みながらリフォームはできますか?
A:さまざまな箇所のリフォームが可能です。
外壁や屋根、外構など、家の外のリフォームは基本的に住みながらできます。また、室内でも壁紙や床の張り替えなどは住みながら進められます。
Q:水回りリフォームの費用相場はどれくらいですか?
A:リフォーム箇所や内容によって費用が異なります。
トイレや洗面所の簡単なリフォームは、10万円以下でできる場合もあります。キッチンや浴室は100万円を超えるリフォームも少なくありません。詳しくは業者に見積もり依頼をして確認してください。
Q:リフォームで後悔しないためのポイントは?
A:予算と優先順位を決めましょう。
リフォームにかけられる予算を決めたら、「必ずやりたいこと」と「できればやりたいこと」と、希望のリフォーム内容に優先順位をつけます。また、ショールームで実物を確認したり、信頼できる業者を選んだりすることも、後悔しないリフォームの実現に役立ちます。
まとめ
水回りリフォームは、セットプランでない限りは住みながら行うことが可能です。住みながらのリフォームはメリットだけでなくデメリットもあるので、理解したうえで進めるようにしましょう。
できるだけ快適な環境を保ってリフォームをするために、事前の準備もしっかりと行ってください。
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