【ヒートショック対策】入浴方法を見直そう!安全に入るための5つのポイント【建築施工管理技士監修】

寒い季節、温かいお風呂で一日の疲れを癒すのは至福のひとときです。しかし、入浴中の事故は年々増加しており、その多くが「ヒートショック」によるものです。


厚生労働省の人口動態統計によると、令和4年には家や居住施設の浴槽で5,824人もの高齢者が亡くなっており、交通事故死亡者数の約2倍以上にのぼります。

参照:消費者庁「コラムVol.4 冬に増加する高齢者の事故に注意! ー 入浴中の溺水事故


そこで今回は、入浴時の事故を防ぐための具体的な対策を5つご紹介します。


ヒートショックとは?なぜ危険なのか

ヒートショックは急激な温度差で血圧が大きく変動し、失神や心筋梗塞、脳梗塞などを引き起こす現象です。高齢者に多い印象がありますが、条件が揃えば若い世代でも起こります。


暖かいリビングから寒い脱衣所へ移動すると血管が収縮して血圧が急上昇。そのあと熱いお湯に浸かれば血管が広がり、今度は血圧が急降下します。


この激しい変動が心臓や脳に負担をかけて、失神や心筋梗塞、脳梗塞につながるわけです。


65歳以上の方や、高血圧・糖尿病・動脈硬化といった持病のある方は要注意です。血管の柔軟性が落ちると、急な温度変化に体がついていけず、リスクが高くなります。


安全な入浴のための5つのポイント


安全に入浴するために、難しい対策は必要ありません。日々の入浴で少し気をつけるだけで、事故は十分防げます。


ポイント1:脱衣所と浴室を暖める


温度差を減らすこと。これが何より大事です。


脱衣所には小型ヒーターを置いて、お風呂に入る前に暖めておきます。浴室はシャワーで壁や床にお湯をかけたり、浴槽のふたを開けて湯気を充満させておいたりするだけでも違います。


浴室暖房があれば、入浴の10分前から稼働させておきましょう。


理想はリビングとの温度差を5度以内に抑えることです。脱衣所に入ったとき「寒い」と感じなければ合格です。


ポイント2:お湯の温度は41度以下に設定する


熱いお湯が好きな方は多いですが、これがヒートショックの大きな原因になります。


浴槽のお湯は、38~40度に設定してください。少しぬるく感じますが、体への負担は格段に少なくなります。どうしても熱めがいい場合は、最初はぬるめで入って、体が慣れてきたら少しずつ温度を上げていく方法もあります。


また、いきなり浴槽へザブンと入るのは避けましょう。足先や手先といった心臓から遠い部分から、かけ湯を10回以上して体を慣らしていきます。


ポイント3:入浴時間は10分程度にする


長風呂は気持ちいいものですが、安全面では推奨できません。


浴槽に浸かるのは10分程度で十分です。体温が上がりすぎると、浴槽を出たときに血圧が急降下して、立ちくらみやめまいを起こします。半身浴でも同じで、長時間は避けたほうが無難です。


のぼせたり頭がボーっとしてきたりしたときは、危険信号です。すぐに浴槽から出てください。


ポイント4:浴槽からゆっくり立ち上がる


入浴中だけでなく、出るときの動作も重要です。


浴槽から急に立つと血圧が下がって、脳への血流が減って立ちくらみを起こします。浴槽の縁に一度座って、深呼吸してから立ち上がってください。手すりがあれば、必ず使いましょう。


浴室の床は滑りやすいので、転倒しないよう注意も必要です。


ポイント5:食後すぐや飲酒後の入浴は避ける


食事のあとすぐにお風呂、という習慣がある方は見直しが必要かもしれません。


食後は消化のために血液が胃腸に集中していて、入浴すると血圧が下がりやすい状態です。食事から最低1時間は空けてください。


もっと危険なのが、飲酒後の入浴です。

アルコールで血管が広がっているところに入浴すると、血圧がさらに下がって意識を失う可能性があります。お酒を飲んだ日はシャワーで済ませるか、十分時間を置いてから入浴しましょう。


家族で共有したい入浴時の見守りポイント

高齢の家族や持病のある家族がいるなら、周りの気配りも大切です。


入浴前に「お風呂入るね」と声をかけてもらって、入浴中も「大丈夫?」と時々声をかけてもらいましょう。


もしも、長い時間出てこないときや、返事がないときは遠慮せず確認しに行ってください。


一人暮らしの高齢者なら、入浴前後に家族や友人へ電話する習慣をつける、浴室に緊急ブザーを設置するといった対策も考えられます。


FAQ|よくある質問


今まで当事務所に寄せられた、ヒートショックに関する相談の一部を紹介します。


Q.若い世代はヒートショックの心配は不要ですか?


A.年齢に関係なく、誰にでも起こり得ます。

高齢者や持病のある方がリスク高めなのは確かですが、若くて健康でも油断は禁物です。飲酒後の入浴、極端に熱いお湯、疲れが溜まっているときなどは、年齢問わずリスクが上がります。


Q.朝の入浴と夜の入浴ではどちらが安全ですか?


A.夜の入浴のほうが安全性は高めです。

朝は起床直後で血圧が不安定になりやすく、気温も低いためヒートショックのリスクが高まります。ただし、夜でも脱衣所や浴室を暖めることは忘れずにしてください。


Q.浴室暖房がなくても対策は可能ですか?


A.設備がなくても十分対策できます。

シャワーで浴室全体を温めたり、脱衣所に小型ヒーターを置いたりする方法があります。窓に断熱シートを貼る、床にマットを敷くといった工夫も効果的です。


まとめ


ヒートショックは正しい知識があれば防げる事故です。


  • 脱衣所と浴室を暖める
  • お湯は41度以下
  • 入浴時間は10分程度
  • 浴槽からゆっくり立つ
  • 食後すぐや飲酒後の入浴は避ける


この5つを守るだけで、安全に入浴できます。浴室と脱衣所や廊下に温度差がある場合は、リフォームをすることで快適に過ごせます。


安全な入浴を希望するなら、一度浴室リフォームを検討してみるのも対策のひとつです。


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