配管の水漏れ修理は専門業者に依頼を!もしものときの対処法も解説【建築施工管理技士監修】

水漏れを放置すると、カビの発生や建物の腐食、劣化など、さまざまなデメリットをもたらします。しかし、配管の水漏れはなかなか気づけないケースも多いため、「おかしいな?」と思ったら、早急な対処が必要です。


今回は、建築施工管理技士の観点から、配管の水漏れのサインや対処法などについて、詳しく解説します。


配管の水漏れを見極めるサイン

蛇口や給湯器、給水/排水管などからの水漏れは比較的わかりやすいです。しかし、配管は壁のなかや地中を通っているものもあるため、水漏れになかなか気づけない場合もあります。


配管から水漏れしている可能性が高い場合のサインは、以下の通りです。


  • 普段通り使用しているのに、水道料金が非常に高くなった
  • 水道局から「水漏れの可能性」を指摘された
  • 床や天井にシミができている
  • 屋外に、部分的に常に湿っている箇所がある
  • 壁や床下から「シュー」という音がする
  • シンクや洗面台などの下から水がしみ出てくる


水回りを確認しても特に異常が見られないのに、これらの症状がある場合は、配管の水漏れを疑いましょう。


自分でできる、配管の水漏れ対処法


目に見える部分で配管の水漏れが起こっている場合は、初期の処置を自分でできることもあります。手順を確認しましょう。


①止水栓・元栓を閉める


まずは、止水栓や元栓を時計回りに回して閉めます。水漏れ箇所が特定できていれば、近くの止水栓を閉めてください。水漏れ箇所がわからない、近くの止水栓を閉めても水漏れが止まらない場合は元栓を閉めますが、元栓を閉めると家全体の水道が使えなくなるため注意が必要です。


②テープやパテで水漏れ箇所を補修


次に、水漏れ専用テープやパテを使い、配管を補修します。防水性の高い水漏れ専用テープは種類が複数あり、価格は300~2,000円ほどです。パテは金属用と防水粘土パテの大きく2種類で、500~2,000円ほどで購入できます。


補修方法は、以下の通りです。


  • 補修箇所の水分、汚れをふき取る
  • 補修テープをカットする
  • テープを引っ張りながら、水漏れ箇所に巻きつける


パテを使用する場合は、先にパテを補修部分に押し込むように塗り、硬化したら補修テープを巻きつけます。


③専門業者に連絡


前述の補修はあくまでも応急処置ですので、水漏れが解消しても必ず専門業者に修理の依頼をしてください。配管の水漏れ修理は、「水道局指定工事店」や「水道局指定排水設備工事店」などの資格を持つ業者が行ってくれます。


依頼先が見つからないときは、住宅を施工した工務店やハウスメーカーに相談するのもおすすめです。集合住宅の場合は、業者に依頼する前に大家さんや管理会社に連絡しましょう。


自分で対処する場合の注意点


自分で配管の水漏れ補修を行う際には、補修材を正しく使うことを意識しましょう。使用方法や使用量、乾燥時間などを守らないと、本来の機能を発揮しない可能性があります。補修材の使用についてはパッケージなどに記載されていますので、使用前に必ず確認してください。


また、補修テープやパテでは補修できない水漏れがあることも、知っておく必要があります。市販の補修材で対処できるのは、小規模な水漏れです。勢いよく水漏れしていたり、配管の破損が大きかったりすると、見える部分でも自分で対処するのは難しいといえます。


地中や壁のなかの配管が水漏れしたらどうする?

地中や壁のなかなど、見えない部分を通る配管から水漏れしていたら、自分で対処することはできません。この場合、水漏れ解消に向けた4つのステップを踏みましょう。


①元栓を閉める


まずは元栓を閉めて、水漏れを一時的に止めます。見えない部分の水漏れは止水栓では止まらないことも多いので、はじめから元栓を閉めるのがおすすめです。


②状況を記録


水漏れの状況も可能な限り記録します。湿った部分の写真や、「シュー」という音がわかるような動画を撮影しておくと、業者が迅速に対応する材料になったり、修理費用の補償を受ける際などの資料になったりする可能性があります。水漏れが起こると慌ててしまいますが、のちのちのために状況の記録も忘れずに行いましょう。


③掃除


明らかな汚れや水漏れがある部分は、放置すると腐食やカビの原因になります。状況を記録したら、雑巾などを使って掃除をします。水気をふき取るだけでなく、汚水で汚れた部分はアルコール消毒もして、衛生面にも配慮してください。


④専門業者に連絡


最後に、業者に修理の依頼をします。緊急時には「とりあえず連絡を」と思ってしまいますが、慎重に選ばないと悪徳な業者に当たる可能性もあります。元栓を閉めて一時的に水漏れは解消しているので、業者選びも落ち着いて行いましょう。


配管の水漏れの修理費用相場


見える部分の配管は、水漏れの規模が小さければ修理費用は数万円で済むケースが多いです。しかし、壁や床を壊したり、配管を交換したりすると、費用は10万円を超える場合もあります。水道管の引き直しが必要なほど悪化していると、数十万円の出費にもなるため、配管の水漏れは早めに見つけて対処しましょう。


配管の水漏れによくある質問

配管の水漏れについて、よく聞かれる質問をまとめました。


Q:水漏れで水道料金はどれくらい増えますか?


A:1ヵ月3,000円ほどになる場合もあります。

漏水の度合いによりますが、細い水の線が流れ続けるような水漏れは、1ヵ月で3000円ほど増加する可能性があります。水漏れが激しいと、さらに高額になります。


Q:水漏れ分の水道料金は支払わなければいけませんか?


A:水漏れ分も契約者が支払うのが基本ですが、例外もあります。

水漏れで跳ね上がった水道料金も、基本的には支払わなければいけません。ただし、自治体によっては状況に応じた減額措置を行っているので、もしものときは問い合わせてみましょう。


Q:修理費用に保険は使えますか?


A:配管の修理に保険は適用されません。

経年劣化や不注意が原因の水漏れには、保険は適用されません。ただし、水濡れで家財や床が損害を受けた場合は、補償の対象となる場合があります。


まとめ


配管の水漏れは気づきにくいですが、サインを見極めて早急に対処しないと、さまざまなデメリットを引き起こします。


水漏れの対処法を知っておくと、もしものときも安心です。定期的なメンテナンスを行いながら、水漏れ知らずの住宅を維持しましょう。


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