「水漏れしているかも?」と思っても、原因がわからないケースは少なくありません。水漏れ箇所を見極めるには、どのような方法を取ればよいのでしょうか。
今回は、水漏れの原因がわからない場合の確認方法や、水漏れした際の対処法を解説します。
水漏れが起こる主な原因
そもそも、水漏れが起こるのはなぜなのでしょうか?考えられる主な原因を見てみましょう。
部品の劣化・破損
パッキンをはじめとした水栓内の部品が劣化、破損すると、給水管が完全に閉じなくなります。これが原因で、水漏れが起こることがあります。
給水管老朽化・破損
住宅内に水を供給するための給水管は、使い続けると赤錆が発生することがあります。赤錆は給水管の老朽化を早め、放置すると破損の可能性も高まります。また、気温の低い時期には給水管内の水が凍結・膨張して給水管が破損することもあるため危険です。
自然災害による影響
地震や台風などで給水管に大きな力が加わることも、破損・水漏れの原因の1つです。老朽化している古い給水管ほど破損しやすいですが、比較的新しい給水管も、施工に不備があると自然災害の影響を受けるかもしれません。
注意!水漏れの原因になりやすい場所
水漏れがどこで起こっているかわからないときは、原因になりやすい場所をチェックしてみましょう。水漏れが起こりやすい5つのポイントを紹介します。
キッチン
キッチンでは、水栓周りだけでなく、シンク下の給水管周りでも水漏れする可能性があります。蛇口の先端、水栓の根元などに問題がない場合は、シンク下の給水・給湯ホースも確認しましょう。
トイレ
トイレでは、給水管のつなぎ目やトイレタンク、温水洗浄便座など、さまざまな箇所が水漏れの原因として考えられます。タンクが水漏れすると、水を流していないのに少量の水が流れ続けますし、給水管のつなぎ目や温水洗浄便座の水漏れは、床や壁への浸水の原因となるため注意が必要です。
浴室
浴室で水漏れが多いのは、水栓本体とシャワーです。シャワーはヘッド部分とホースのつなぎ目、ホースの途中など、水漏れが考えられる部分も多いので、水栓本体に問題がない場合は入念にチェックする必要があります。
洗面所
洗面台はキッチン同様、水栓周りと洗面台下の給水・給湯ホースが水漏れの原因となります。また、洗濯用の水栓から水漏れすることもあります。洗濯用水栓の水漏れは、壁への浸水だけでなく、洗濯機がうまく機能しないことにもつながるため、早めの対処が求められます。
屋外の水道設備
洗車や水やり、水遊びなどで使用する屋外の水道設備は、屋内よりも使用頻度が低いため、水漏れになかなか気づかない可能性もあります。室内の水道設備が水漏れしていないときは、屋外も必ず確認しましょう。
水漏れが起こっているかを判断するには…
住宅の水道設備のどこかから水漏れしているときには、以下のようなサインが見られます。
- 水栓・給水管周りが常に濡れている
- 水道代が急に上がった
- 水から異臭がする
使っていないときにも水栓や給水管周りが濡れているときは、その部分から水漏れしている可能性が高いです。また、原因がわからない場合も、普段と同じ使い方をしているのに水道代が急に上がったら、水漏れを疑いましょう。
排水管が詰まって水漏れすると、水回りから下水のようなにおいがします。異臭も水漏れのサインの1つですので、普段から水のにおいや色などを意識することも大切です。
水漏れの原因がわからないときの確認方法
水漏れの原因がわからないまま放置すると、水道代が上がるだけでなく、住宅の劣化を早めたり、浸水によって基礎部分が傷んだりしてしまいます。原因を確認する方法は、2つあります。
止水栓を閉める確認方法
キッチンや洗面所、トイレなど、すべての「止水栓」を閉めると、水の動きが止まります。止水栓を閉めて、水道メーターについている「パイロット」の動きが止まった場合は、止水栓のある場所から水漏れしています。
この場合は、止水栓を1箇所ずつ開けて、パイロットの動きを確認しましょう。蛇口が閉じているのに、止水栓を開けたらパイロットが動いたら、そこが水漏れの原因箇所です。
止水栓を閉めても水道メーターについている「パイロット」の動きが止まらないときは、止水栓を閉めた箇所以外で水漏れしています。こちらの場合は、止水栓のない蛇口、壁や地面に取り付けられた水道管、屋外の水道設備を確認しましょう。
水漏れ箇所をタオルで拭く確認方法
水漏れの原因箇所と思われる部分をより細かく見極めるには、タオルを使うのが有効です。水栓周りはタオルで拭いたあと、数分後に濡れていたら水漏れしています。
給水管やホースなどは、タオルで拭いたのち乾いたタオルを周りに置いてみましょう。数分後にタオルが濡れていたら、そこが水漏れの原因です。
水漏れが起こったときの対処法
水漏れの原因がわかったところで安心せず、すぐに対処して住宅へのダメージを防ぎましょう。自分でできる対処法、水漏れを根本から解消する方法は、次の通りです。
止水栓・元栓を閉める
水漏れ箇所に止水栓がある場合は、止水栓を閉めて水漏れが起こらないようにします。止水栓がない場所からの水漏れには、元栓を閉めて対処しましょう。
元栓が閉まらないといったトラブルがあるときには、水漏れ箇所にタオルや防水テープを巻いて応急処置をすると、浸水などの二次被害を防げます。
業者に修理を依頼する
軽度の劣化・破損などが水漏れの原因となっている場合は、「自分で直せるかも」と思うかもしれません。しかし、分解したり正しい部品を用意したりするのは、慣れていないと大変です。
水漏れ箇所の修理は、専門業者に依頼するのがおすすめです。工務店やメーカー、水道修理業者など、水漏れ修理を専門的に行う業者に問い合わせ、早めに修理してもらえるようスケジュールを組みましょう。
まとめ
水漏れは放置するとさまざまなデメリットを生むので、早めの対処が必要です。水漏れの原因がわからない場合は、止水栓を閉めたりタオルを使ったりすると、どこから水漏れしているかを特定できます。
さまざまな方法を試しても原因が明らかにならない場合も、早めに業者に相談しましょう。
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