浴室リフォームでよくある失敗例5選!後悔しないためのプロの対策【建築施工管理技士監修】

浴室リフォームを検討する際、「大きな浴槽に足を伸ばして入りたい」「ホテルのようなおしゃれな壁にしたい」とさまざまな要望を持つ人も多くいます。しかし、カタログの見た目や理想だけで選んでしまった結果、後悔するケースは少なくありません。


今回は、建築施工管理技士の視点から、多くの方が陥りがちな「浴室リフォームの失敗例」を5つ挙げ、具体的な対策を解説します。


サイズと広さに関する失敗

浴室の広さや設備のサイズ感は、毎日の使い勝手に直結します。欲張りすぎるとバランスが崩れ、かえって不便になってしまうことも多いです。


失敗例1:浴槽を大きくしすぎて、体を洗うスペースが狭くなった


「せっかくリフォームするなら、大きな浴槽にしたい」と、浴室の広さに対して最大サイズの浴槽を選んでしまうと、洗い場が極端に狭くなってしまいます。体を洗う際に壁に腕がぶつかったり、子どもと入ると身動きが取れなくなったりして、毎日の入浴がストレスになってしまいます。


【プロの対策】

浴槽のサイズは、家族の身長や「誰と一緒に入るか」を基準に選びましょう。一般的な戸建てであれば、洗い場の幅は最低でも80cm〜90cm程度確保しないと圧迫感を感じます。ショールームでは、実際に浴槽に入ってみるだけでなく、洗い場に座って体を洗う動きをしてシミュレーションすることが重要です。


失敗例2:窓の大きさを変えなかった結果、冬場が寒い


昔ながらのタイル張りのお風呂には、換気のために大きな窓がついていることが多いです。リフォームの際、予算を削るために窓はそのまま残してユニットバスだけを新しくすると、大きな窓から冷気が入り込み、冬場の寒さが全く改善されない可能性があります。


【プロの対策】

浴室の熱の約半分は窓から逃げていきます。高断熱設備を入れるのであれば、窓も一緒に断熱仕様の内窓にするか、思い切って小さな窓に変更する工事をセットで行いましょう。


素材選びと機能性で後悔しがちなポイント

デザイン性や最新機能に惹かれて選んだオプションが、毎日の家事の負担を増やしてしまうこともあります。


失敗例3:デザイン重視の「黒い床や壁」で、水垢が目立つ


高級ホテルのような洗練された雰囲気に憧れて、浴槽や床、壁パネルを黒やダークブラウンで統一する方が増えています。しかし、黒系の壁は水道水に含まれるカルキや石鹸カスが白く浮き上がり目立ってしまいます。毎日こまめに水滴を拭き取らないと、すぐに薄汚れた印象になるのはデメリットだといえます。


【プロの対策】

お風呂の汚れは白っぽいものが多いため、お手入れの楽さを最優先にするなら白や明るいベージュ、ライトグレーなどの色がおすすめです。ダークカラーを取り入れたい場合は、一面の壁だけをアクセントカラーにして、水が直接かかりやすい床や浴槽は明るい色を選ぶとよいでしょう。


失敗例4:不要な棚や大きな鏡で掃除が大変


「シャンプーボトルをたくさん置きたいから」と壁にいくつも収納棚をつけたり、「空間を広く見せたいから」と横長の巨大な鏡を設置したりする住宅もあります。しかし、こうした設備は棚の裏にすぐカビが生えたり、鏡のウロコ汚れを落とすのが大変だったりと、失敗を感じるケースも見られます。


【プロの対策】

最近の浴室リフォームのトレンドは「引き算」で、あえて備え付けの収納棚やカウンター、鏡を一切つけない方が増えています。シャンプー類はマグネットで壁にくっつくタイプのカゴを使う、鏡が必要なら曇り止めのついた小さなものにするなどの工夫で、快適に使用できます。凹凸がない壁はスポンジで撫でるだけで掃除が終わるため、家事が楽になります。


見落としがちな「脱衣所」とのバランス


浴室のなかばかりに気を取られていると、隣接する脱衣所との関係性で思わぬ失敗を招く可能性があります。


失敗例5:脱衣所が寒いとヒートショックの危険が残る


浴室に暖房乾燥機をつけて暖かくなっても、脱衣所が寒いままだと急激な温度変化による「ヒートショック」の危険性は十分に解消されません。


また、新しいお風呂のドア枠と、古い脱衣所の床のあいだに不自然な段差や隙間ができてしまったというのも、よくある失敗です。


【プロの対策】

浴室リフォームは、「脱衣所とセット」で計画してください。脱衣所にも小型の暖房機を設置したり、内装を同時に張り替えたりすることで、空間全体がバリアフリーになり、温度差のない安全で美しい仕上がりになります。


浴室リフォームに関するよくある質問

最後に、浴室リフォームに関するよくある質問をまとめました。


Q:古いお風呂を壊した際に、シロアリや腐食が見つかったらどうなりますか?


A:補修工事が必要です。


タイル張りのお風呂からユニットバスへリフォームする場合、土台の木材が腐っていたり、シロアリの被害に遭っていることは珍しくありません。木材の交換や防蟻処理といった補修工事が必要になることもあるので、見積もりの段階で「腐食があった場合の概算の追加費用」を業者に確認し、予算に余裕を持たせておくことが大切です。


Q:カタログだけでイメージが湧かない場合はどうすればいいですか?


A:メーカーのショールームへ足を運びましょう。


カタログの写真と実物では、光の当たり方で色味が全く違って見えることがあります。浴槽のまたぎやすさ、床の滑りにくさ、シャワーヘッドの重さなど、実際に触れて体感することで「本当に自分に合っているか」を確認できます。


Q:お風呂のリフォームで使える補助金はありますか?


A:「省エネリフォーム」や「バリアフリーリフォーム」の補助金が使える可能性があります。


高断熱浴槽への変更、節湯水栓の設置、手すりの取りつけなどが対象になります。国や自治体による補助金制度は毎年変わるため、最新の情報を把握している地元の専門業者に申請のサポートをお願いするのが確実です。


まとめ


浴室リフォームの失敗の多くは、「カタログの見た目」や「理想のイメージ」ばかりを優先し、「リアルな入浴スタイルや掃除の負担」を見落としてしまうことに原因があります。


今回紹介した失敗例を参考に、「本当に必要な機能は何か」「掃除はしやすいか」などをじっくりと検討することが大切です。デメリットやメンテナンスの手間まで考えて提案してくれる、信頼できるプロの業者と一緒にプランを練り上げましょう。


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