お風呂や浴室に入った瞬間に「足元がヒヤッとする」「床が滑りやすくてヒヤリとした」といった声は少なくありません。また、長年使っているとタイルの目地に入り込んだカビが取れなくなる、細かなひび割れが気になるなど、お風呂の床に関する悩みは尽きないものです。
1日の疲れを癒やす大切な空間だからこそ、安全で快適な浴室を保つ必要があります。
今回は、経験豊富な建築施工管理技士の視点から、浴室の床リフォームについて分かりやすく解説します。
浴室の床リフォームを検討すべき「3つのサイン」

浴室の床は毎日大量のお湯や洗剤にさらされるため、家のなかでも特に傷みやすい場所です。「まだ使える」と思っていても、目に見えない部分でダメージが蓄積していることがあります。
まずは、リフォームの目安となるサインを見ていきましょう。
サイン1:床の小さなひび割れや剥がれ
最も注意したいサインは、「床のひび割れ」です。特にタイル床によく見られますが、小さなひび割れを放置すると、水が床下に染み込んでしまいます。
床下に水が回ると、建物の土台部分の木材を腐らせたり、シロアリが発生したりと、家全体に大きな被害をもたらす危険があるため、早めの対処が求められます。
サイン2:どうしても取れない頑固なカビやぬめり
「一生懸命掃除してもカビが落ちない」、「床のぬめりがすぐに復活する」などの状態も、リフォームのタイミングです。表面的な汚れは落とせるものの、床材の奥深くまでカビの根が張れば、市販の洗剤では完全に除去できません。
衛生面の不安も残るので、新しい床材への交換を検討しましょう。
サイン3:冬場のヒヤッとする冷たさや滑りやすさ
「床がツルツル滑って危ない」「冬場の足元の冷たさが辛い」などの悩みも、最新の床材にリフォームすれば劇的に改善できます。
特に、冬場の冷たい床は急激な温度変化による「ヒートショック」を引き起こす原因にもなるため、住む人の健康を守る意味でも重要なポイントです。
失敗しない!浴室の床材の種類とそれぞれの特徴

浴室の床リフォームを成功させるには、悩みに合った床材を選ぶことが重要です。主流となっている3種類を見てみましょう。
お手入れが楽で暖かい「樹脂(プラスチック系)素材」
現在、多くのシステムバスで採用されているのが「樹脂素材」です。水はけがよく、表面に特殊な加工が施されているのが特徴です。
翌朝にはしっかり乾いているのでカビが発生しにくく、日々のお掃除が楽になります。また、足裏の冷たさを和らげる工夫がされた製品も多く、ヒートショック対策にもおすすめです。
デザイン性と高級感を重視するなら「タイル」
ホテルのような高級感やおしゃれな雰囲気を重視したい方には、「タイル」が人気です。最近の浴室用タイルは進化しており、滑りにくい加工を施したもの、冷たさを感じにくい特殊素材が使われているものが増えています。
しかし、機能性は高まっているものの、目地の掃除に少し手間がかかるのはデメリットだといえます。
手軽で安全!クッション性のある「浴室用床シート」
費用を抑えながら手軽に冷たさや滑りを解消したい場合は、「浴室用床シート」がよいでしょう。既存の床の上に直接シートを貼り付けるので、大がかりな解体工事が必要ありません。
また、浴室用床シートはクッション性があり、万一転倒した際の衝撃も和らげてくれます。そのため、小さなお子様やご高齢の方がいる家庭に非常に人気です。
浴室床リフォームの費用相場と工期
浴室の床リフォームは、施工内容によって費用や期間が大きく変わります。
費用を抑えるなら「カバー工法」
既存の床の上にシートを貼るカバー工法は、解体作業がなく安価です。費用相場は、材料費と工事費を合わせても5万〜10万円程度となります。
工事も短く、早ければ半日〜1日で終わるため、施工したその日の夜からお風呂に入ることができるのも、大きなメリットです。
根本から直す「張り替え工法」
古い床材を剥がして新しく張り替える場合や、床下の防水処理からやり直す場合は、費用が高くなります。既存の床の状態によりますが、費用相場は10万円〜20万円程度、工期は4~6日ほどです。
ただし、床下の木材が腐食している場合は、補修工事も必要になるためさらに費用と期間がかかります。工事中は数日間お風呂が使えなくなるため、事前のスケジュール確認が重要です。
浴室の床リフォームに関するよくある質問

最後に、浴室の床リフォームに関するよくある質問をまとめました。
Q:自分で床を張り替えることはできますか?
A:浴室用シートを貼る程度であれば、DIYも可能です。
ただし、水回りはわずかな隙間から水が入り込み、床下の深刻な腐敗を招く恐れがあります。確実な防水処理を行うためにも、専門業者へ依頼するのがおすすめです。
Q:マンションでも浴室の床リフォームのみ行えますか?
A:マンション/戸建てに関わらず可能です。
既存の床の上にシートを貼るカバー工法は大きな音も出にくく、マンションのリフォームにも適しています。ただし管理規約で工事のルールが決まっている場合もあるため、事前に管理組合に確認しましょう。
Q:浴室の床暖房は、後付け可能ですか?
A:後付けできるケースが多いですが、構造によってはできません。
後付けの場合、ヒーターパネルを設置して専用シートを貼る方法などがありますが、床の高さが数センチ上がります。ドアの開閉に影響が出ないか、段差が大きくならないかなどの確認が必要になります。
まとめ
浴室の床は、適切なリフォームで快適で安全な空間に生まれ変わります。「冷たい」「滑る」「汚れが取れない」などの悩みがある場合は、リフォームを検討するのも1つの方法です。
目に見えない床下の状態を正しく把握するためにも、浴室の床リフォームは信頼できる業者に依頼するのがおすすめです。ひび割れなどのサインを見逃さず、ライフスタイルに合った床材を選びましょう。
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