外壁の凍害とは?原因と対策を徹底解説【建築施工管理技士監修】

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寒冷地に住んでいると、冬場に外壁にひび割れが増えたり、塗装が剥がれたりすることはありませんか?


その原因は「凍害」かもしれません。凍害は水分が何度も凍ったり溶けたりすることで、外壁が傷む現象です。


今回は、凍害がなぜ起こるのか、どう対策すればいいのかを詳しく解説します。


外壁の凍害とは


凍害とは、外壁に浸み込んだ水分が冬場に凍り、春先に融ける。この凍結と融解のサイクルが何度も繰り返されることで、外壁が傷んでいく現象を指します。


北海道や東北地方、山間部など、冬の気温が厳しい地域で多く見られます。


外壁の凍害は、進行が早いのが厄介な点です。気付いた時には既にひび割れが広がっていたり、塗装が大きく剥がれていたりすることもあります。


外壁に凍害が発生する仕組み

凍害のメカニズムはシンプルです。水が凍ると膨張し、外壁内部の水分が凍結すると強い圧力がかかります。


秋から冬にかけて水分が凍り、春先に温度が上がると融解。このサイクルが繰り返されることで、建材はひび割れや剥がれが生じます。


とくに春は気温が大きく変動し、凍結と融解が頻繁に起こるため、凍害が急速に進行します。


気温の変動パターンが重要


北海道では地域ごとに凍害の被害状況が異なります。冬季に氷点下が続く地域では、水分が凍ったままです。


しかし、春先に気温が0度前後を行き来する地域では、凍結と融解が頻繁に繰り返され、凍害が急速に進行します。


つまり、気温が0度付近で大きく変動する地域が、最も凍害の影響を受けやすいのです。


凍害が起きている外壁の兆候


凍害がどの程度進んでいるかは、外壁の状態を見れば判断できます。いくつかのパターンを紹介します。


塗装が白っぽくなり粉をふく


塗装の劣化が始まると、外壁表面が白っぽくなったり、粉をふいたように見えたりします。これは初期段階の兆候です。


この段階で気付いて対応できれば、被害を最小限に抑えられます。


細かいひび割れが目立つようになる


塗装の劣化が始まると、外壁表面が白っぽくなったり、粉をふいたように見えたりします。


これは初期段階の兆候です。この段階で気付いて対応できれば、被害を最小限に抑えられます。


タイルが浮く・剥がれる


タイル張りの外壁の場合、凍害によってタイルが浮いたり、剥がれ落ちたりします。


これは見た目の問題だけでなく、安全上のリスクもあります。タイルが落下する危険があるからです。


外壁の凍害を放置するリスク

「外壁だけの問題だし、見た目が悪いだけだろう」と考えるのは危険です。凍害は外壁だけに留まりません。


雨漏りが発生する


外壁のひび割れから、雨水が内部に入り込みます。断熱材が湿り、カビが発生し始めます。


最悪の場合、木造住宅では木が腐食することもあります。


室内の快適性が低下する


外壁が傷むと、気密性と断熱性が低下します。冬場の冷気が入り込みやすくなり、室内を温めるのに余分なエネルギーが必要になります。光熱費が増える原因になるのです。


修理費用が跳ね上がる


初期段階なら塗装での解決が可能です。


しかし、放置して建物内部まで傷むと、下地からの大規模な補修や、外壁材の部分張り替えが必要になります。最終的な修理費用は、数百万円に達することもあります。


外壁の凍害を予防する方法


何より重要なのは、凍害を事前に防ぐことです。凍害を防ぐためにできることを紹介します。


定期的な外壁塗装


外壁塗装の耐用年数は約10年です。


定期的に塗り直すことで、雨水が内部に浸透するのを防げます。凍害が多い地域では、とくに防水性の高い塗料を選ぶことが重要です。


防水シーリングのメンテナンス


窓やドアの周辺、ベランダなど、水が溜まりやすい部分にはとくに注意が必要です。シーリング材が劣化していないか、定期的にチェックしましょう。


透湿性塗料の活用


「外からの雨は防ぐけど、内部の湿気は逃がす」という塗料があります。これが透湿性塗料です。


寒冷地での凍害対策には、この塗料の採用が効果的です。


外壁の通気性確保


外壁内部の湿度が高くならないようにすることも大切です。新築やリフォーム時に通気工法を取り入れれば、凍害のリスクを大きく減らせます。

既に外壁に凍害が生じている場合の対応


既に外壁に凍害の兆候が見られる場合、損傷の程度に応じた対応が必要です。


  • 軽度:塗装の塗り直し
  • 中度:補修と再塗装
  • 重度:外壁材の張り替え


外壁の表面に軽微な剥がれやひび割れがある場合、塗装の塗り直しで対応可能です。劣化した塗装を除去し、新しい塗料を施工することで、費用を抑えられます。


ひび割れが広範囲に及ぶ場合は、コーキング材で補修後に塗装します。外壁材が著しく劣化している場合は、部分的な張替えが必要です。


Q&A|外壁の凍害によくある質問

外壁の凍害トラブルで、よくある質問をまとめました。


Q:新築の家でも凍害は発生する?


A:発生する可能性があります。施工時の塗装品質が低い場合や、防水施工が十分でない場合、新築後数年で凍害の症状が出ることもあります。


Q:修理にはどの程度の費用がかかる?


A:軽度の場合は50~80万円程度、中程度なら100~200万円程度、重度になると200万円以上かかることもあります。


Q:自分で修理することはできる?


A:外壁修理は、業者に依頼することが適切です。とくに高所での作業は安全上のリスクがあり、また専門知識がないと修理の質が落ちる可能性があります。


まとめ


凍害は寒冷地の住宅が向き合わねばならない課題です。水の凍結融解を繰り返すことで、外壁は確実に劣化していきます。定期的な塗装と防水対策による予防が最善の対策です。


既に被害が見られる場合は、進行を止めるため早めに業者に相談することをおすすめします。


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