住宅のトラブルには、さまざまなものが存在します。「シャワーのお湯の出が悪くなる」など、比較的軽微なものは対処法に困る人も少なくありません。
今回は、経験豊富な建築施工管理技士の視点から、シャワーのお湯の出が悪い原因や改善策を解説し、おすすめアイテムもご紹介します。
シャワーのお湯、出が悪い原因

シャワーのお湯がこれまでよりも「出が悪い」と感じるようになったら、まずは原因を突き止めましょう。主に考えられる原因は、5つあります。
給湯器が故障している
お湯を作る給湯器が故障していると、シャワーの水圧にも影響することがあります。給湯器の寿命は10~15年とされており、長く使うと正常に作動しなくなるものも出てきます。
お湯の出が悪いだけでなく、湯温が安定しなかったり、給湯器から異音がする場合は、要注意です。
シャワーのフィルターなどが詰まっている
長く使っているシャワーは、ヘッドやフィルターに水あかや小さなゴミが詰まり、お湯の出が悪くなっているかもしれません。この場合、シャワーヘッドの散水板や、ヘッドとホースの付け根にある「ストレーナー(フィルター)」の掃除で水圧が改善されることが多いです。
止水栓が閉まりすぎている
水の流れを調整する止水栓は、各水回りに取り付けられています。止水栓が閉まりすぎていると、水圧にも影響します。水回りの工事後などにお湯の出が悪くなったら、止水栓の閉めっぱなしや閉まりすぎを疑いましょう。
水道管の水漏れが起こっている
シャワーに水やお湯を供給する水道管のどこかで水漏れが発生していると、出が悪くなります。災害によって水道管に外圧が加わる、気温が低く水道管が凍結するなどのトラブルがあると、漏水のリスクが高まります。
貯湯式給湯器を使っている
給湯器は「直圧式」と「貯湯式(減圧式)」の2種類あり、貯湯式はタンクに貯めた水を温めて、必要に応じて給湯します。貯湯式の給湯器は、直圧式と比べて水圧が弱くなりがちです。
シャワーのお湯の出が悪いときの改善策

シャワーのお湯の出が悪いときには、どのような方法で改善すればよいのでしょうか。3つの改善策をご紹介します。
止水栓の調整
まずは、シャワーにつながる止水栓を調整してみてください。浴室の止水栓は蛇口付近にあるケースが多いです。
マイナスドライバーをくぼみにあてて左に回すと、止水栓が開きます。これでお湯の出方が戻るようなら、好みの水圧に調整しましょう。
シャワーヘッド・フィルターの掃除・交換
止水栓を調整しても変わらないときは、シャワーヘッドやフィルターに原因があるかもしれないので、散水板やストレーナーを掃除してみましょう。シャワーヘッドは穴が細かいので、歯ブラシや爪楊枝などを使うのがおすすめです。ストレーナーも、スポンジなどの掃除道具を使ってきれいにしてみてください。
掃除をしても詰まりがなかなか取れないときは、寿命だと思って交換するのも1つの方法です。
給湯器の修理・交換
止水栓やシャワー部分の改善策を試しても効果がなければ、給湯器の修理や交換も検討します。修理・交換には専門的な知識や技術が必要なので、専門業者に見てもらい、適切な判断を仰ぐのがおすすめです。
給湯器だけでなく、水道管が原因であることも考えられるので、迷ったら業者に連絡しましょう。
出が悪いシャワーは「低水圧用」への交換もおすすめ
マンションの高層階など、そもそもほかの住居と比べて水圧が弱いところでは、さまざまな方法を試しても改善されない可能性があります。快適な水圧を求めるなら、水圧を強めてくれる「低水圧用シャワーヘッド」の使用も視野に入れましょう。
低水圧用シャワーヘッドのメリット
低水圧用シャワーヘッドに交換するメリットは、以下の3点です。
- 肌当たりのよい水圧で、快適な入浴時間を過ごせる
- 水圧が強まり、泡切れがよくなる
- 光熱費の節約につながる
ほどよい水圧のシャワーはマッサージ効果も期待できるので、入浴の時間が心地よいものになります。また、水圧が強ければ泡をしっかりと洗い流せるので、シャンプーやボディソープなどが残留しにくいです。
さらに、水圧が強ければ少ない水量で洗えるので、水道代はもちろん、お湯を沸かす際のガス・電気代の節約にもなります。
交換は自分でできる?
低水圧用シャワーヘッドへの交換は、一般的なシャワーヘッドの交換方法と同じです。特別な知識・技術・道具は不要なので、自分でも交換できます。
ただし、取り付けるシャワーヘッドの口径や交換方法などを誤ると、接続部からの水漏れなどが起こる可能性があります。トラブルを防ぐためにも、専門業者にシャワーヘッドの注文や交換を依頼すると安心です。
シャワーの水圧に関するよくある質問

最後に、シャワーの水圧でよくある質問をまとめました。
Q:使っている途中で出が悪くなるのはなぜですか?
A:複数箇所での同時使用が主な原因です。
問題なく使用できていたのに、途中から出が悪くなった場合は、浴室以外でお湯を使っているのが原因だと考えられます。ただし、突然給湯器が故障したり、配管の老朽化による水漏れが起こることもあるので、その後の様子も慎重に見守る必要があります。
Q:シャワーの点検・修理はどこに依頼しますか?
A:水道局指定工事店に依頼するのが一般的です。
一定の基準を満たした水道局指定工事店は、浴室をはじめとしたさまざまな水道トラブルに対応します。このほか、シャワーヘッドのメーカーや住宅の施工を行ったハウスメーカー、工務店でも対応してくれます。
Q:修理にかかる費用はどれくらいですか?
A:数千円から数万円ほどが相場です。
修理の内容によりますが、簡単な部品交換は数千円で済むこともあります。シャワーヘッドや水栓を交換する場合、本体代と工事費用がかかります。詳細は、業者に見積もりを提示してもらって確認してください。
まとめ
シャワーのお湯の出が悪い原因はさまざまで、漏水や給湯器の故障などが絡んでいることもあります。住宅全体に関わる大きなトラブルに発展しないためにも、早めの対処が必要です。
定期的なメンテナンスと必要に応じた修理で、お風呂をより快適な時間にしましょう。
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