冬の施工にはメリットもデメリットも!知識を備えて検討を【建築施工管理技士監修】

住宅の施工は、どの時期に行うのがよいのか迷う人も少なくありません。「冬は避けたほうがよい」という意見もありますが、冬の施工にもさまざまなメリットが存在します。


今回は、経験豊富な建築施工管理技士の視点から、冬の施工のメリット・デメリット、よりよい施工に向けた対策などを解説します。


冬に施工するメリット

冬に施工するメリットは、大きく3つあります。


乾燥が速い


冬場は湿度が低く、空気が乾燥しています。そのため、外壁塗装を行った際は塗料が早く乾き、仕上がりがきれいになります。


また、新築の場合、木材の含水率も下がるので、接合部の締まりがよくなり家が丈夫になるのも、メリットの1つです。


費用を抑えやすい


住宅関連の施工依頼が少ない冬は、繁忙期よりも安価に請け負ってくれる業者が多い傾向にあります。冬だけの割引キャンペーンを実施する業者もあるので、「できるだけ費用を抑えたい」と考えている人は、冬場が狙い目かもしれません。


スケジュール通り進めやすい


雨、台風が少ない冬は、天候による工事の中断も比較的少ないといえます。また、前述の通り閑散期なので、打ち合わせ時間も確保しやすいです。業者と綿密に打ち合わせて施工すれば、納得の仕上がりを実現できます。


冬に施工するデメリット

冬の施工を検討する際には、メリットだけでなくデメリットも把握しておく必要があります。


1日あたりの作業時間が短い


冬は日照時間が短いので、夏場と比べて1日あたりの作業時間が短くなります。また、寒さが厳しいと職人の作業効率が低下し、スケジュール通りに進まなくなる可能性もあるため、注意が必要です。


気温・天候により中断の可能性がある


外壁塗装の場合、気温5度以下、または湿度85%以上になると塗装ができなくなります。1年のなかで気候が安定しやすい時期ではありますが、雪が降れば作業は中断してしまうかもしれません。


天候不良で工期が延びたり、天候による追加作業が発生したりすると、ほかの時期と比べてかえって施工費用が高くなることもあるのは、知っておきたいデメリットだといえます。


品質リスク


気温が非常に低いと、コンクリートの凍結やひび割れが発生する恐れがあります。品質を担保するための対策にも追加費用がかかるため、結果的に費用が抑えられない可能性も懸念されます。


積雪・凍結が多い地域は、冬の施工を避けたほうがよいかもしれません。


冬の施工で行うべき対策

トラブルなく冬の施工を終えるには、対策を練ることも大切です。気候の影響を極力なくすためには、次のような対策を行ってくれる業者を選びましょう。


養生で凍結防止


コンクリートの凍結・ひび割れを防ぐには、型枠や骨組みへの積雪、流し込んだ後に温度が下がることを避ける必要があります。そのために使用するのが、養生です。


テントやシートなどでコンクリートを覆い、暖房器具で温風を送り込めば、気候の影響による品質リスクを低減できます。


型枠を外すまでの時間


冬は、夏よりもコンクリートが固まるのに時間がかかるので、型枠を外すまでの期間を長く取ります。なお、コンクリートはゆっくり固めたほうが強度が増すので、冬は丈夫な家を作るのにもよい時期だといえるでしょう。


コンクリートの調合


コンクリートには水が含まれているので、寒い冬は夜間に水分が凍り、朝になって溶けて剥がれてしまう可能性があります。これを防止するために、コンクリートの調合にも工夫が必要です。


たとえば、凍結防止剤や早く固まる「早強コンクリート」を使う、お湯を使って混ぜ合わせるなどの方法があります。調合だけでなく、「朝一番に流し込み、昼と夕方に再度表面を抑える」など、段取りも冬仕様で組んでもらうようにしましょう。


冬の施工が向いている地域は?


冬の施工が特におすすめの地域は、太平洋側の温暖な地域です。たとえば、沖縄県や鹿児島県、本州でも静岡県や和歌山県などの一部地域は、真冬も比較的温暖な気候なので、冬ならではのトラブルが起こりにくいといえます。


反対に、気温が低い地域、積雪量が多い地域は、冬場の施工でデメリットを感じやすいです。外壁塗装や外構工事、新築工事などは、積雪や凍結の影響を受けやすく、工期の延長やプラスアルファの作業などで、費用がかさむ可能性があります。


冬の施工に関するよくある質問

最後に、冬の施工でよくある質問をまとめました。


Q:冬でも問題なくできる施工は何ですか?


A:天候の影響を受けない室内の施工です

気温や湿度などに大きく影響されない室内の施工は、季節に関係なく問題なく行うことができます。ただし冬場に行うと、資材の運び込みや職人の出入りなどで、普段よりも室内が寒くなるというデメリットもあります。


Q:施工におすすめの時期はいつですか?


A:一般的には、春と秋だといわれています。

どちらも気候が安定しているので工程を進めやすいですが、春は繁忙期にあたるので早めの依頼が必要です。また、昨今は気温上昇・低下が早まっているので、秋でも気温が急激に下がることもあるため、注意が必要です。


Q:追加料金はどれくらいかかりますか?


A:内容によって、数千円から数十万円にわたります。

作業の種類や工期、契約内容、業者によってさまざまなので、一律の相場を示すのは難しいです。詳細は、見積もり依頼時に業者に直接問い合わせましょう。


まとめ


冬の施工は「おすすめできない」という意見もありますが、地域によっては安価かつスムーズに工事を進められるチャンスです。また、施工内容によっては、地域を問わず冬でも問題なく行えるので、検討する価値はあるといえます。


業者選びも慎重に行い、納得の金額・施工内容で理想の住宅を手に入れましょう。


水回りのトラブルは「有限会社セーワ住設」にお任せください!


弊社は、千葉県内全域を主体に県内全般に仕事をいただいております。創業から約40年経ち、住まいのプロフェッショナルとして多くの実績を築いてまいりました。


戸建住宅の建築からリフォーム、ユニットバス、キッチン、給湯器などの施工には特に力を入れております。是非お気軽にお問い合わせください。