給湯器にエラーが表示されたら最初に確認するべき5つのポイント【建築施工管理技士監修】

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冬の寒い朝や、家族が次々にお風呂に入る時間帯にお湯が出なくなると、本当に焦りますよね。実は、給湯器のエラーには自分で対処できるものも意外とあります。


そこで今回は、業者を呼ぶ前にチェックすべき5つのポイントについて、詳しく解説します。


エラーコードの番号を正確に確認する

給湯器のトラブルを解決する第一歩は、リモコンに表示されているエラーコードをきちんと確認することです。


エラーコードは「111」「888」「632」といった数字や、「E○○」という形で表示されます。


ここで注意したいのが、数字の見間違いです。「1」と「7」、「8」と「0」は似ているので、よく見ないと間違えてしまいます。スマホで写真を撮っておけば、後で業者に相談するときにも役立ちます。


メーカーによってエラーコードの意味はまったく違います。リンナイとノーリツでは同じ数字でも意味が異なる場合があるため、取扱説明書か公式サイトで確認してください。


型番は給湯器本体に記載されているので、それをもとに検索すれば見つかります。


給湯器の電源を一度リセットしてみる

エラーコードを確認したら、次は給湯器の電源を一度切ってみましょう。一時的なシステムエラーなら、電源を入れ直すだけで解決することがあります。


やり方は簡単です。


リモコンの電源を切って、給湯器本体の電源プラグを抜くか、分電盤のブレーカーを落とします。そのまま1〜2分待ってから電源を入れ直してください。この待ち時間がポイントで、給湯器内部のシステムを完全にリセットするために必要です。


電源を入れ直してエラーが消えれば、一時的な不具合だったと考えられます。ただ、何度やっても同じエラーが出る場合は、別の原因の可能性があります。


ガスと水道の供給状態をチェックする


給湯器はガスと水道の両方が正常に供給されていないと動きません。意外と盲点になりやすい部分なので、しっかり確認しておきましょう。


まずガスメーターを見てください。赤いランプが点滅していたら、安全装置が作動してガスを遮断している状態です。地震の揺れや長時間のガス使用で、自動的にガスが止まることがあります。


ガスメーターには復帰ボタンがあるので、それを操作すればガス供給が再開されます。同時に、ガスコンロが使えるかどうかも試してみてください。


水道も同じように確認が必要です。


  • 給湯器への給水バルブが閉まっていないか
  • 水道の元栓はどうか
  • 冬場なら配管の凍結がしていないか


とくに外に配管が露出している家では、朝方の冷え込みで凍ることがあります。


リモコンや配管周辺の異常を目視確認する

給湯器本体やその周辺を、実際に見て回ることも大切です。


水漏れはとくに注意が必要です。給湯器の下に水が溜まっていたり、配管の接続部分が濡れていたりしないか確認してください。


水漏れを見つけたら、すぐに給湯器を止めて業者に連絡するべきです。放置すると故障が悪化するだけでなく、水道代も無駄になります。


排気口や吸気口も見ておきましょう。秋から冬にかけては落ち葉が溜まりやすく、それが原因で通気不良を起こすことがあります。鳥の巣ができてしまうケースもあるので、年に一度くらいは周辺の掃除をしておくと安心です。


リモコンの表示が薄くなっていたり、ボタンを押しても反応が鈍かったりする場合は、リモコン自体が劣化している可能性もあります。


取扱説明書でエラー内容と対処法を確認する


最後に、取扱説明書でエラーコードの詳しい内容を確認しましょう。


説明書にはエラーコードごとに、自分で対処できることと業者に依頼すべきことが書かれています。


たとえば「111」は点火不良を示すことが多く、ガスの供給確認や電源リセットで直る場合があります。一方「632」のような燃焼系のエラーは、専門的な点検が必要になることがほとんどです。


説明書が見当たらない場合は、メーカーのサイトからダウンロードできます。型番さえわかれば簡単に見つかるので、探してみてください。


ただし「販売店に連絡してください」と書かれているエラーは、自分で何とかしようとしない方が賢明です。ガス機器は安全性が何より大事なので、知識がない状態で触るのは危険です。


給湯器エラーでよくある質問(FAQ)

当事務所には、給湯器トラブルに関する相談がよく寄せられます。

一部質問を抜粋しますので、ぜひ参考にしてください。


Q.給湯器のエラーコードはどのくらいで自然に消えますか?


A.一時的なエラーなら電源リセット後すぐに消えます。

しかし、ガスの供給問題や部品の故障が原因の場合、根本を直さない限りエラーは消えません。2〜3回リセットしても同じエラーが出るなら、業者に相談した方がいいでしょう。


Q.エラーが出ている状態で給湯器を使い続けても大丈夫ですか?


A.絶対に使わないでください。

エラーは給湯器が異常を検知している証拠です。不完全燃焼のエラーだと一酸化炭素中毒のリスクがあり、命に関わります。エラーが出たら使用を止めて、原因を特定してから使うようにしてください。


Q.業者を呼ぶ目安はどう判断すればいいですか?


A.自分でできる確認項目を試しても直らない場合は、業者への連絡を考えましょう。

取扱説明書に「販売店に連絡」と書かれているエラーや、異音・異臭がする場合、水漏れがある場合は迷わず業者に依頼してください。給湯器を10年以上使っているなら、部品の劣化も考えられるので早めの点検をおすすめします。


まとめ


給湯器にエラーが出たら、まずはエラーコードの確認から始めてください。その後、電源リセット、ガス・水道の供給状態、配管周辺の目視確認、取扱説明書での対処法確認という流れでチェックしていけば、自分で解決できることも多いです。


ただ、何度試しても直らない場合や、説明書に業者への連絡が書かれているエラーは、無理をせず専門家に任せるのが一番です。


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