バリウムでトイレが流れない!原因と今すぐできる対処法とは? 

健康診断でバリウムを飲んだ後、「あれ?トイレが流れない…」と困った経験はありませんか?


バリウム便は普通の排泄物とは性質が違うため、トイレつまりの原因になることがよくあります。


真っ白なバリウムが便器に残ったり、排水管で固まったりすると、本当に焦りますよね。


そこで今回は、バリウムでトイレが流れなくなる原因や、自分でできる対処法、絶対にやってはいけないNG行為などを詳しく解説します。


なぜバリウムでトイレが流れないの?

バリウム検査の後にトイレが詰まってしまうトラブルは、決して珍しいことではありません。


普段の排泄物では問題なく流れるのに、なぜバリウムだと詰まってしまうのでしょうか。


その原因は、バリウムが持つ独特の性質にあります。


バリウムの「固まる」性質が原因


バリウム検査で飲むのは、硫酸バリウムという白い粉末を水に溶かしたものです。この硫酸バリウムには、水に溶けにくく、沈殿しやすいという特徴があります。


体内を通過する間に水分がどんどん吸収され、最初はドロドロだったバリウムが、石膏やセメントのように硬い塊になってしまうのです。


硬くなったバリウム便をトイレに流すと、排水管のカーブ部分や狭い箇所に引っかかりやすくなります。


さらに厄介なのは、バリウムの粒子が非常に細かいため、排水管のわずかな隙間にも入り込みやすいことです。


時間が経つとコンクリートのように固まってしまい、通常のつまり抜きでは解消が困難になってしまいます。


水の勢いが弱いと流れ残りがち


バリウムは比重が非常に重い物質です。


そのため、節水型トイレや古いタイプのトイレでは、水の勢いが足りずに十分押し流されず、便器の奥や排水管に留まってしまいます。


一度に大量のバリウムを流そうとすると、水の勢いが足りずに詰まってしまうリスクが高まります。


バリウムでトイレが流れない!自分でできる応急処置

バリウムがトイレに流れないと焦ってしまいますが、まずは落ち着いてご自身でできる応急処置を試してみましょう。


ラバーカップ(スッポン)を試す


トイレつまりの基本アイテムである「ラバーカップ(すっぽん)」は、バリウムのつまりにも効果が期待できます。


使い方は、次のポイントを参考にしてください。


  1. まず便器の水位を調整(溢れそうなら汲み取る)
  2. ラバーカップを排水口にしっかり密着させる
  3. ゆっくり押し込んだ後、勢いよく手前に引く
  4. この動作を数回繰り返す
  5. 解消されたら、バケツで少量の水を流して確認


バリウムは非常に硬いので、一度で解消しないことも多いです。根気強く試してみてください。


ぬるま湯でバリウムを柔らかくする


固まったバリウムには、ぬるま湯が効果的です。


手順は次のポイントを参考にしてください。


  1. 40℃〜60℃程度のぬるま湯を用意(熱湯は絶対にNG!)
  2. 便器にゆっくりと注ぎ入れる
  3. 30分〜1時間ほど放置してバリウムを柔らかくする
  4. その後、ラバーカップを試すか、少量の水で流れるか確認


ぬるま湯の温度には気をつけてください。


高すぎる温度は便器や排水管の素材にダメージを与え、最悪の場合、ヒビ割れや破損につながることがあります。


とくに、塩化ビニール製の排水管の場合、熱に弱いため注意が必要です。


洗剤や重曹は効果なし


通常のつまりに効果がある台所用洗剤や重曹、お酢は、バリウムのつまりにはほとんど効果がありません。


バリウムは無機物なので、これらの物質では分解されないからです。


バリウムでトイレが流れないとき絶対にやってはいけないNG行為


バリウムがトイレに流れない時、焦りからついついやってしまいがちなNG行為があります。

何度も水を流すのは逆効果


つまりが解消されていない状態で、何度もレバーを引いて水を流すのは絶対にやめてください。


便器から水が溢れて、床や壁への浸水被害、さらには階下への漏水事故につながる可能性があります。


針金ハンガーで突くのも危険


便器の奥を棒や針金ハンガーで無理やり押し込もうとすると、便器や排水管を傷つけてしまう可能性があります。


傷が入ると水漏れの原因になったり、さらに大きなつまりを引き起こしたりするため、絶対にやめましょう。


体調にも要注意


バリウムがうまく排出されないと、便秘の悪化や、まれに腸閉塞のリスクもあります。


バリウム検査後24時間以内にバリウム便が全く出ない場合や、激しい腹痛、吐き気がある場合はすぐに医療機関に相談してください。


プロに頼むべき?バリウムでトイレが流れないときの判断基準

自分でできる対処法を試してもバリウムのつまりが解消しない場合や、状況が複雑で原因が特定できない場合は、無理せずプロの専門業者に依頼することが大切です。


次のような場合は、無理せず専門業者に依頼しましょう。


  • ラバーカップを何度試しても効果がない
  • 便器から水が溢れそう、または溢れた
  • バリウム以外の異物を流してしまった可能性がある
  • 排水管の奥深くで詰まっている
  • 集合住宅で他の住民への影響が心配


上記の状態のときは、水回りトラブルに詳しい業者に依頼をして、適切な修理をしてもらいましょう。


業者を選ぶときは、「高い信頼性があるか」を確認するのがポイントです。


  • 料金体系が明確で、追加費用についても説明がある
  • 複数の業者から相見積もりを取る
  • 実績が豊富で、バリウムつまりの対応経験がある
  • 説明が丁寧で分かりやすい
  • アフターフォローや保証制度がある


バリウムのつまりは特殊なため、信頼できる業者を選ぶことが重要です。


まとめ


バリウムでトイレが流れない時は、まず冷静になって正しい対処法を試すことが大切です。


自分でできる方法として、一般的にラバーカップとぬるま湯を使った方法が基本的な対処法です。


ただし、何度も水を流したり、熱湯を使ったりするのは絶対にやめましょう。状況を悪化させる可能性があります。


自分で対処できない場合は、無理せず信頼できるプロの業者に相談することをおすすめします。


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