配管が詰まったとき、多くの人は「油を流しすぎたかな」と考えがちです。
たしかに油は配管詰まりの代表格ですが、実は他にも厄介な原因がたくさんあります。
何も知らずに適当な対処をしてしまうと、余計にひどくなってしまうことも...。
今回は、意外と知られていない配管詰まりの原因と解消法を詳しく解説します。
油汚れ以外の配管詰まりの主な原因
配管の詰まりといえば油というイメージが強いですが、実際にはさまざまな物質が原因となって詰まりが発生しています。
髪の毛と石鹸カスの蓄積
お風呂場や洗面所で一番多いのが、髪の毛と石鹸カスのコンビネーションです。
髪の毛は水に溶けないので、排水管のカーブしている部分にどんどん絡みついていきます。
そこにシャンプーやボディソープの泡が冷えて固まったものがくっつくと、手強い塊ができあがります。
毎日少しずつ蓄積されるので、気がついたときには「なんで水が流れないの?」という状況になってしまいます。家族に髪の長い人がいる場合は注意が必要です。
食べカスと残飯の影響
キッチンの排水管では、食べカスや残飯が詰まりを引き起こす原因のひとつです。
ご飯粒一つ、パンくず一つ、野菜の皮一枚と、小さなものでも配管の継ぎ目や曲がり角に引っかかって溜まっていきます。
時間が経つと腐って臭いの元にもなるし、他の汚れもくっつきやすくなります。
「これくらいなら大丈夫」と思って流したコーヒーかすや茶葉も、実は配管にとっては迷惑な存在なのです。
細かいからこそ、奥の方でしっかり詰まってしまうので気をつけましょう。
異物の混入
「まさかこんなものが」という異物による詰まりも結構あります。
たとえば、子どもが小さなおもちゃを流してしまったり、洗面台でピアスを落としてしまったり、うっかりコンタクトレンズを流してしまったりなど。
こういった異物は配管の狭い部分で引っかかって、その後に流れてくる汚れの「待ち伏せ場所」になってしまいます。
一度引っかかると、どんどん汚れが蓄積して大きな詰まりに発展していきます。
洗剤や化学物質の残留
洗濯洗剤や食器洗い機の洗剤、トイレの洗浄剤なども、実は配管詰まりの原因になります。
普通に使っていても、水の温度が低かったり、すすぎが不十分だったりすると、配管の中で固まってしまうことがあります。
粉末の洗剤は特に要注意で、溶け残りが積み重なると配管の通り道を狭くしてしまいます。
「洗剤だから大丈夫」と思いがちですが、実は意外な落とし穴なのです。
配管詰まりの症状と見分け方
配管の詰まりは急に起こるものではなく、じわじわと進行していきます。
早めに気づくことができれば、大事に至らずに済みます。
水の流れが悪くなる初期症状
詰まりの前兆として最初に現れるのが、水の流れが遅くなることです。
「あれ?今日はなんか水の引きが悪いな」と感じたら、それが詰まりの第一歩かもしれません。
この段階なら、まだ完全に詰まっているわけではないので、ちょっとした対処で元通りになることが多いです。
キッチンでは、シンクに水が溜まりやすくなったり、排水のときに変な音がしたりします。
臭いの発生
配管の中に汚れが溜まってくると、排水口から嫌な臭いが漂ってきます。
キッチンなら生ゴミが腐ったような臭い、お風呂場なら髪の毛と石鹸が混じった独特の臭いがします。
この臭いは「配管の中が汚れてますよ」というサインでもあるので、見逃さないようにしたいところです。
完全な詰まりの症状
症状が進むと、ついに水が全く流れなくなります。洗面台やお風呂に水が溜まったまま、いつまで経っても引かない状態になったら完全アウトです。
キッチンでは、水が逆流してシンクから溢れ出すこともあります。
こうなると市販の洗剤では手に負えなくなって、プロの手を借りることになります。
効果的な配管詰まり解消法
配管詰まりを解消するには、詰まりの程度と原因を見極めて、適切な方法を選ぶことが大切です。
家庭でできる基本的な対処法
60~70度くらいのお湯を排水口にゆっくり注ぐと、油分や石鹸カスが溶けて流れやすくなります。
ただし、塩ビ管だと熱すぎるお湯で変形してしまうので、50度くらいにしておく方が安全です。
また、重曹を大さじ2杯排水口に入れて、クエン酸を大さじ1杯加えるとシュワシュワ泡立ちます。30分くらい放置してから水で流すと、配管の中がすっきりします。
市販薬剤の正しい使用方法
ドラッグストアなどで売っているパイプクリーナーは、使い方を間違えなければ強力な武器になります。
液体タイプなら排水口に直接注いで、書いてある時間だけ待ってから大量の水で流します。泡タイプは配管の中に泡を充満させて汚れを浮かせてくれます。
ただし、これらの薬剤はかなり強力なので、換気をしっかりして、素手で触らないように注意してください。
物理的な除去方法
薬剤で溶けない髪の毛の塊や異物には、直接取り除く作戦が有効。市販のワイヤーブラシや配管掃除用の道具を使って、物理的に汚れを掻き出します。
排水口のフタを外して、手の届く範囲の汚れを取り除くのも大切です。
ただし、配管を傷つけないよう、力を入れすぎないように気をつけましょう。
専門業者への依頼タイミング
家庭での対処が追いつかない場合は、素直にプロに頼むのがおすすめです。
複数の場所で同時に詰まりが起きた場合は、大元の排水管に問題がある可能性が高いです。
また、何をやっても改善されない場合や、詰まりが何度も繰り返す場合も、根本的な原因を調べてもらった方がいいでしょう。
まとめ
配管詰まりは油汚れだけでなく、髪の毛、食べカス、異物、洗剤の残留などさまざまな原因で起こります。
普段からの予防メンテナンスを欠かさず、困ったときはプロに相談することで、水回りを快適に保つことができるでしょう。
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