「瓦屋根がズレてる」「雨漏りしてるみたい…」
こんなとき、どこに修理を頼めばいいのか、費用はどれくらいかかるのかなど、不安に感じる人は多いでしょう。
瓦屋根の修理は専門的な知識と技術が必要なので、業者選びを間違えるとトラブルになる可能性があります。
そこで今回は、瓦屋根の修理で失敗しないための業者選びのポイントや修理の種類。費用の目安などについて詳しく解説します。
要チェック!瓦屋根の「修理が必要なサイン」とは?
瓦屋根は確かに丈夫で長持ちしますが、それでも時間が経てば劣化は避けられません。
次のようなサインを見つけたら、早めに専門の業者に相談することが大切です。
初期段階で対処できれば、費用も時間も最小限で済みます。
瓦のズレや浮き
強風や地震の影響で瓦がずれたり、浮き上がったりすることがあります。
見た目には「少しズレてるだけ」に見えても、そこから雨水が入り込んで、屋根の下地を腐らせる原因になってしまいます。
放っておくと、雨漏りやシロアリ被害につながることも。また、強風の時に瓦が飛んでしまう危険性もあります。
瓦の割れや欠け
飛来物や雪の重み、凍害などで瓦が割れてしまうことがあります。
割れた部分からは直接雨水が浸入するため、すぐに雨漏りの原因になりやすいのが特徴です。
放置すると木材が腐って、最悪の場合は屋根裏や天井の一部が落ちてくることもあります。
漆喰の劣化
瓦を固定したり隙間を埋めたりしている漆喰が、年月と共に剥がれたりひび割れたりします。
漆喰が劣化すると瓦の固定力が弱くなって、台風などの時に瓦が飛散する危険性が高まります。
雨樋の問題
落ち葉やゴミで詰まったり、強風で破損したりして雨樋が機能しなくなることがあります。
雨樋がきちんと働かないと、雨水が外壁や基礎に直接当たって建物全体の劣化を早めてしまいます。
コケやカビの発生
日当たりの悪い部分や湿気がこもりやすい場所にコケやカビが生えることがあります。
直接的な雨漏りの原因にはなりにくいのですが、瓦の表面に根を張って水を吸いやすくしてしまい、瓦の劣化を早める原因になります。
瓦屋根の修理方法と費用の目安
瓦屋根の修理は、損傷の程度によって方法や費用が変わってきます。
費用はあくまで目安のため、屋根の大きさや勾配、使う材料、工事の難しさなどによって違います。
正確な金額を知るには、複数の業者から見積もりを取ることが大切です。
部分的な補修(数万円〜10万円程度)
瓦の差し替えやズレ直し、漆喰の塗り直しなど、比較的軽微な修理です。損傷が小さい範囲に限られている場合に選ばれる方法で、費用を最も抑えられます。
棟瓦の積み直し(10万円〜50万円程度)
屋根の頂上部分にある棟瓦を一度解体して、下地を補修してから新しい漆喰で積み直す工事です。
棟は雨水が浸入しやすい部分なので、定期的なメンテナンスが必要な箇所でもあります。
谷板金の交換・補修(10万円〜30万円程度)
屋根の谷部分に使われている板金が錆びたり穴が開いたりした場合の修理です。
谷は雨水が集中して流れる場所なので、トラブルが起きやすく、雨漏りの直接的な原因になることも多い部分です。
葺き替え(150万円〜300万円以上)
既存の瓦や下地材をすべて取り除いて、新しい瓦と下地で屋根全体を作り直す大規模な工事です。
費用は高くなりますが、屋根全体が新しくなるため耐久性が大幅に向上します。
カバー工法(100万円〜200万円程度)
既存の瓦屋根の上に防水シートを敷いて、新しい屋根材(主に軽量な金属系)を重ねる工事です。
葺き替えより費用を抑えられて、工事期間も短くて済みます。
ただし、屋根の重量が増すため、建物の構造をしっかり確認する必要があります。
費用を抑える3つのコツ
瓦屋根の修理は、決して安い買い物ではありません。
いくつかのコツを知っておくことで、費用を上手に抑えることができます。
早期発見・早期修理が一番効果的
小さなズレや軽微なひび割れの段階で対処できれば、部分補修で数万円程度で済みます。
雨漏りまで進んでしまうと、下地の交換や大規模な工事が必要になって、費用が数十万円から数百万円に跳ね上がることもあります。
火災保険の活用を検討する
自然災害(台風、強風、大雪、落雷など)による被害であれば、加入している火災保険が使える可能性があります。
ただし、経年劣化は対象外なので、保険会社に確認してみましょう。
業者の中には火災保険の利用について対応してくれるので、わからないときは業者に相談してみてみるのもおすすめです。
瓦屋根の修理業者の見つけ方
瓦屋根の修理は専門的な技術が必要な工事なので、業者選びを間違えるとあとで大変なことになります。
残念ながら、中には悪質な業者もいるのが現実です。
信頼できる業者を見極めるときは、次の6つのポイントを参考にしてください。
- 瓦屋根修理の専門性と実績
- 必要な資格や許可を持っているか
- 地域での実績と評判
- 必ず複数社から見積もりを取る
- 現地調査と説明が丁寧か
- アフターフォローと保証がしっかりしているか
悪質な業者か見極めるポイントとして、契約する前にいくつか質問してみましょう。
質問に対してはっきりとした返答があるかで、誠実な業者かある程度判断できます。
曖昧な返事をする業者は施工実績がなかったり知識が不足していたりするので、注意が必要です。
まとめ
瓦屋根の修理は、家を長持ちさせるために欠かせないメンテナンスです。
小さなサインを見逃さずに早めに対処することが、結果的に費用を抑える一番の方法です。
業者選びでは、専門性や実績、明確な料金体系、そしてアフターフォローの充実度をしっかりチェックしましょう。
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