ガルバリウム鋼板の外壁で後悔?よくある理由と対策は

ガルバリウム鋼板は人気の高い外壁材の1つですが、なかには施工後に後悔する人もいるようです。どのような点に注意すると、ガルバリウムの外壁に満足できるのでしょうか。


今回は、ガルバリウム鋼板の外壁材で後悔する理由や、対策を解説します。


外壁に用いられるガルバリウム鋼板とは


ガルバリウム鋼板とは、鉄板をメッキした外壁材です。表面にアルミニウムと亜鉛合金を溶接メッキすることで、従来の亜鉛メッキ鋼板よりも機能性を上げており、昨今はさまざまな建物の外壁、屋根材として使用されています。


ガルバリウム鋼板のメリット

ガルバリウム鋼板の外壁にすると、次のようなメリットが期待できます。


サビに強い


ガルバリウムは金属系の建材のなかで錆びにくい部類に入ります。亜鉛は錆びにくく、さらにアルミニウムの耐久性が加わることで防サビ効果が高まります。


耐用年数が長い


外壁材や塗料の種類、環境にもよりますが外壁の耐用年数は、一般的に10~20年といわれています。一方、ガルバリウムの外壁は、25~35年ほどと、ほかの外壁材よりも耐用年数が長いのもメリットです。


ただし、ガルバリウムの場合もメンテナンスの頻度や環境などが起因するので、場合によっては20年程度で交換が必要になることもあります。


工期が短い


ガルバリウムの厚さはおよそ0.4mmと薄く、非常に軽量です。そのため作業がしやすく、施工期間の短縮も可能です。工期が短くなればそのぶん人件費を削減でき、施工費用も安価になります。


また、軽量なガルバリウムは住宅の耐震性を高めてくれるのもうれしいポイントです。


シンプルなデザイン


ガルバリウム鋼板の外壁は、シンプルなデザインのものが多いです。外観にモダンな印象やスタイリッシュさやを求める人には、ガルバリウム鋼板がおすすめです。カラーバリエーションも豊富で、幅や張り方などでも見た目の印象が変わるので、幅広いニーズを満たしてくれるでしょう。


ガルバリウム鋼板にして後悔する理由

メリット豊富なガルバリウムを外壁にしても、「後悔した」と感じる人は少なからず存在します。なぜ後悔したのか、具体的な理由を紹介します。


キズやへこみが目立ちやすい


ガルバリウム鋼板は薄いので、少しの衝撃でキズやへこみがついてしまうことがあります。また、キズなどが目立ちやすいのも後悔の理由の1つです。


キズからサビが発生した


軽度のキズは目立つだけで済む場合もありますが、深い傷ができるとサビが発生するかもしれません。ガルバリウム鋼板表面には、汚れやサビを防ぐ塗装膜があります。しかし、キズが塗装膜を超えるとそこから水分が侵入し、サビの原因になります。


放置すると、キズやサビが広がり見た目が悪くなるケースも多く、こういったことから後悔してしまう人もいるようです。


遮音・断熱機能が低い


薄手のガルバリウム鋼板は、遮音性や断熱性に優れているとはいえません。そのため、施工時に断熱材を組み合わせるのが一般的です。しかし、断熱材にもさまざまな種類・グレードがあるため、選んだ断熱材や施工方法によっては、外部の音や熱の侵入を許してしまいます。遮音・断熱効果が低いと生活にも影響するため、後悔する可能性があります。


デザインが気に入らない


デザイン性の高さが魅力のガルバリウム鋼板ですが、デザインによっては倉庫っぽい印象になってしまうこともあります。デザインが理想とはかけ離れてしまうと、外観を見るたびに後悔してしまうかもしれません。


ガルバリウムの外壁で後悔しないための対策

外壁をガルバリウム鋼板にして後悔しないためには、施工前後でどのような対策をすればよいのでしょうか。4つの方法を解説します。


性質を把握したうえで選択する


ガルバリウム鋼板を外壁にするtお、どのようなメリット・デメリットがあるのかは、必ず把握しましょう。ガルバリウム鋼板は耐震性・耐久性などに優れており、長く使い続けられるのもメリットです。


一方で、前述の「後悔」につながるようなデメリットがあると把握していれば、「断熱・遮音効果を高められるようにしよう」「理想のデザインにするためにシミュレーションを慎重に行おう」など、事前に対策ができ、納得したうえで選択することが可能です。


施工事例を確認する


施工を依頼する業者で、ガルバリウム鋼板の施工事例がどれくらいあるのかも、必ず確認しておきたいポイントです。


ガルバリウム鋼板は施工に専門的な知識・技術が求められるので、業者のなかには「取り扱いしていない」というところもあります。また、施工事例が少ないと、理想の外観に仕上がらないかもしれません。


施工実績がどれくらいあるかはもちろん、写真などで施工事例も確認し、「安心して任せられる」という業者に依頼しましょう。


メンテナンスを怠らない


耐用年数の長さを生かして使い続けるには、定期的なメンテナンスも欠かせません。シーリングの補修は10年に1回、再塗装は10~15年に1回が目安です。


施工を依頼した業者はもちろん、リフォームやメンテナンスを得意とする業者に定期的に点検・補修を依頼するのもよいでしょう。



業者選びを慎重に行う


ガルバリウム鋼板の外壁で後悔しないためには、業者を慎重に選ぶ必要があります。高い機能性と理想的なデザインを両立するには、前述の通り実績豊富な業者に依頼するのがベストです。


業者選びで迷ったら、相見積もりを取るのもよいでしょう。複数の業者に依頼すると適正価格がわかるだけでなく、業者の対応やアフターサービスなど、幅広い情報が得られます。


なお、相見積もりを取る際には、マナーを守って行うことも忘れないようにしましょう。


まとめ


昨今人気の外壁材の1つであるガルバリウム鋼板は、耐震性・耐久性に優れており、デザイン面での高い評価を得ています。外壁をガルバリウムにして後悔しないためには、業者選びや事前のリサーチ、定期的なメンテナンスなどが欠かせません。


外壁は住宅の印象を大きく左右する重要なものです。後悔しない家づくりのためにも、慎重に検討しましょう。


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