外壁にできた黒い汚れや、緑色の斑点を見つけたことはありませんか?
もしかすると外壁に発生したカビの可能性があります。
今回は、外壁カビの原因から効果的な除去方法、そして再発を防ぐ予防策まで詳しく解説します。
外壁にカビが発生する原因とは?
なぜ外壁にカビが発生するのか。その原因は、次のような環境や状況が関係しているからです。
湿度と温度の関係
カビが繁殖するためには適度な湿度と温度が必要です。
外壁の場合、雨水や結露によって湿度が高くなり、とくに20~30度の温度環境でカビが活発に繁殖します。
また、外壁材の種類によっても湿気の影響を受けやすいことも原因のひとつです。
モルタル壁やコンクリート壁は多孔質な性質があるため、一度水分を含むとなかなか乾燥せず、カビの温床となりやすいのが特徴です。
日当たりと風通しの悪さ
北側の外壁や隣家との距離が近い部分など、日当たりや風通しが悪い場所では湿気がたまりやすくなります。
太陽光には殺菌効果があるため、日が当たらない場所ではカビが繁殖しやすい環境が続いてしまいます。
特に建物の構造上、風の通り道が確保されていない箇所では、湿った空気が停滞してしまい、カビの発生リスクが高まります。
外壁材の劣化と汚れ
外壁の塗装が剥がれたり、ひび割れが生じたりすると、そこから雨水が浸入しやすくなります。
また、外壁に付着したほこりや汚れは、カビの栄養源となってしまいます。
築年数が経過した建物では、外壁材自体の防水性能が低下し、水分を吸収しやすいので注意が必要です。
この状態が続くとカビだけでなく藻類の繁殖も促進され、外壁全体の劣化が加速してしまう可能性があります。
外壁にカビが生えるとどんな影響がある?
外壁のカビを放置すると、さまざまな問題が発生する可能性があります。
建物の耐久性への影響
カビは外壁材を徐々に劣化させ、建物全体の耐久性を低下させます。
とくにカビの根が外壁材の内部まで侵入すると、材料そのものを腐食させてしまう恐れがあります。
また、カビの繁殖によって外壁材の微細な穴が拡大して、雨水の浸入経路が増えてしまいます。
カビを放置することで建物内部への水の侵入リスクが高まり、構造材の腐食や雨漏りの原因となる可能性があります。
健康への悪影響
外壁のカビは胞子を飛散させ、室内の空気環境にも影響を与える可能性があります。
カビの胞子を吸い込むことで、アレルギー症状や呼吸器系の疾患を引き起こすリスクがあるので注意が必要です。
また、カビが発生している外壁に近い室内では、湿度が高くなりがちのため、室内でもカビが繁殖しやすい環境となってしまいます。
外壁だけではなく、室内の壁紙や畳、家具などにもカビが発生し、住宅全体の質が低下してしまう恐れがあります。
美観と資産価値の低下
外壁にカビが発生すると、建物の外観の美しさが損なわれます。
黒ずみや緑色の汚れは見た目にも不快感を与えるため、近隣からの印象も悪くなってしまいます。
とくに白ベースの外壁を採用していると、カビは目立ちやすいので定期的なメンテナンスが必要です。
外壁カビの効果的な除去方法
発生してしまった外壁のカビは、適切な方法によって除去する必要があります。
軽度なカビなら自力でも除去が可能
比較的軽度なカビであれば、家庭にある材料を使って除去することが可能です。
中性洗剤を薄めた水溶液と柔らかいブラシを使って、優しくこすり洗いします。強くこすりすぎると外壁材を傷つける恐れがあるので注意してください。
また、市販のカビ取り剤を使用する場合は、必ず外壁材に適したものを選択しましょう。
使用前には目立たない部分で試し、変色や損傷がないことを確認してから本格的な作業に取り組むことが大切です。
頑固なカビは高圧洗浄による除去
頑固なカビには高圧洗浄が効果的です。専用の高圧洗浄機を使用することで、カビの根まで確実に除去することができます。
ただし、水圧が強すぎると外壁材を傷つける可能性があるため、適切な圧力設定が重要です。
高圧洗浄を行う際は、周囲への水の飛散に注意し、近隣への配慮も忘れずに行いましょう。
外壁カビの予防策
カビの再発を防ぐためには、日頃からの予防が重要です。効果的な予防策を実践して、きれいな外壁を維持しましょう。
定期的な清掃とメンテナンス
外壁の定期的な清掃は、カビ予防の基本です。年に2~3回程度、外壁全体を水で洗い流し、汚れやほこりを除去しましょう。
特に雨だれが目立つ部分や、汚れが蓄積しやすい箇所は重点的に清掃することが重要です。
また、外壁のひび割れや塗装の剥がれを発見した場合は、早めに補修を行いましょう。小さな損傷でも放置すると水の浸入経路となり、カビの発生原因となってしまいます。
外壁塗装の見直し
外壁塗装には防水性能や防カビ性能があります。
築10年以上経過した建物では、塗装の性能が低下している可能性があるため、専門業者による点検を受けることをおすすめします。
最近は、防カビ・防藻機能を持つ高性能な塗料も開発されています。
塗り替え時にはこのような機能性塗料の使用を検討し、長期的なカビ対策を行うことが有効です。
環境改善による予防
建物周辺の環境を改善することも重要な予防策です。庭木が外壁に近すぎる場合は適度に剪定し、風通しを良くしましょう。
また、雨水が溜まりやすい箇所の排水を改善したり、湿気がこもりやすい場所は換気しやすい環境を整えたりすることも効果的です。
外壁周辺に物を置きすぎないよう注意し、できるだけ風の通り道を確保することが大切です。
まとめ
外壁のカビは放置すると建物の耐久性や健康面に深刻な影響を与える可能性があります。
湿度や日当たりなどの環境要因を理解し、適切な除去方法と予防策を実践することが重要です。
外壁のカビは手の届かない場所に生えることもあり、自力で除去するのは手間と帰還性を伴います。
悩んだときは専門業者への依頼を検討しましょう。
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