屋根塗装に対して「意味がないのでは?」と疑問を持つ方は少なくありません。
確かに、屋根の種類や施工方法によっては、塗装が不要または効果が薄いケースもあります。
そこで今回は、屋根塗装は本当に意味がないのか、施工時によく聞く疑問や誤解をベースに重要性について詳しく解説します。
屋根塗装は本当に意味がないのか?
物価高騰の中、最近よく耳にする「屋根塗装は意味がない」という言葉。
このような意見の背景には、次のような理由があります。
コストと効果のバランス
屋根塗装には一定の費用がかかります。
実際に「効果が長持ちしない」と感じた場合、コストパフォーマンスの面で疑問を持つ人が多いです。
しかし、適切な塗料を選び、定期的にメンテナンスをおこなうことで、屋根の耐久性を高めることが可能です。
屋根材による塗装の必要性の違い
お話を聞くと「屋根には必ず塗装が必要」と多くの人が勘違いしていることが判明。
実際は、すべての屋根材が塗装を必要とするわけではありません。
例えば、西日本の住宅でよく見かける粘土瓦(瓦屋根)はもともと耐久性が高いため、塗装の必要がありません。
また、金属屋根は一部の塗装が不要な素材があるが、錆び防止のために塗装が有効です。日本の住宅に多いスレート屋根(コロニアル)は塗装することで、劣化防止に役立ちます。
このように屋根塗装に適切な知識がないまま施工すると、無駄なコストがかかってしまいます。
「屋根塗装は意味ない」はウソ!重要な役割とは
屋根塗装をしても意味がないという噂は、粘土瓦の屋根など一部以外はウソの情報になります。
塗装は単に見た目を美しくするだけでなく、さまざまな機能的な役割があります。
防水性の向上
屋根塗装は、雨水の浸入を防ぐために重要な役割を果たします。
塗装が劣化すると防水性能が低下し、雨漏りのリスクが高まります。適切な時期に塗り替えをおこなうことで、屋根全体の防水性を維持できます。
屋根の耐久性アップ
住宅の中で屋根は雨風の影響を一番受けやすい場所です。
屋根塗装すると紫外線や風雨によるダメージを軽減するため、屋根材を長持ちさせる効果があります。
特に劣化が進むとヒビ割れや剥がれが生じるため、定期的な塗装が必要になります。
断熱・遮熱効果
近年では、遮熱塗料や断熱塗料が開発されており、屋根塗装によって室内の温度を調整することができます。
夏場の冷房費削減にも貢献するため、コストパフォーマンスの面でもメリットがあります。
屋根塗装が「意味がない」と感じるケース
残念ながら、屋根塗装をおこなったにもかかわらず「意味がない」と感じる人もいます。
なぜ「意味がない」と感じてしまうのか、それは次のような原因が関係しています。
不適切な塗装業者の選定
屋根塗装をする場合、気をつけて欲しいのが業者の選び方です。
塗装業者によっては、低品質な塗料を使用したり、適切な下地処理を行わなかったりなど、適当な対応をする場合があります。
その結果、塗装の効果が十分に発揮されず、「すぐに剥がれた」「効果がなかった」と感じることになるのです。
期待した効果が得られなかった
屋根塗装する前に目的を明確にしないと、「思ったより変わらない」と感じることがあります。
- 見た目の変化が少ない
- 遮熱塗料を使用したのに効果を実感できない
- 防水性が向上したか分かりにくい など
事前に塗装の目的をしっかり理解しておくことが重要です。
そもそも塗装が不要な屋根だった
塗装が不要な屋根に塗装をすると、さまざまな問題を引き起こす可能性があります。
- 塗膜の剥がれ
- 美観が損なわれる
- 定期的に塗装が必要になる
- 重量が増し建物の負担が増える など
防水性・耐候性に優れている粘土瓦や釉薬瓦に塗装すると、元々の効果が薄れてしまいます。
1回屋根塗装すると、定期的に塗装が必要になるので無駄な費用がかかってしまいます。
意味がないのに屋根塗装をすると、さまざまな負担がのしかかってきます。
屋根塗装を成功させるためのポイント
意味がない屋根塗装をしないためにも、次のポイントに注意しましょう。
適切な時期に塗装を行う
屋根塗装は屋根材に合わせて適切な施工時期があります。
一般的な屋根塗装のタイミングは次の通りです。
- スレート屋根:10~15年ごと
- 金属屋根:10~20年ごと
- セメント瓦:10~15年ごと
あくまで目安なので、屋根材の劣化状況によっては早い段階で塗装が必要です。
また、屋根塗装が遅すぎると屋根材のサビや穴などの修繕作業が必要なので、適切な時期を見極めることが大切です。
信頼できる業者を選ぶ
業者選びは非常に重要です。業者に依頼する前に、次のポイントを確認しましょう。
- 有資格者が在籍
- 実績が豊富
- 明確な見積もりを提示してくれる
- 施工内容をしっかり説明してくれる など
料金や安すぎる業者や値引き・キャンペーンを前面に押し出す業者には気をつけましょう。
塗料の費用はある程度決まっているので、大幅な値引きは基本的にできません。
「安すぎる業者」は実際の塗料よりもランクを下げるなど、手抜き工事の可能性があります。
業者を選ぶときは、見積書を提示してもらい過去の施工例についても確認すると安心です。
適切な塗料を選ぶ
塗料といってもさまざまな種類があり、それぞれ特徴が違います。
- アクリル塗料:安価だが耐久性が低い
- シリコン塗料:コストと耐久性のバランスが良い
- フッ素塗料:高価だが長持ちする など
どの塗料が自分たちの住宅に適しているのか、まずは目的を決めましょう。
たとえば、予算はいくら、防水加工がしたいなど。
屋根の状態や予算に応じて、適切な塗料を選ぶことが重要です。
まとめ
「屋根塗装は意味がない」と感じる人は、コストや効果への不安、過去の失敗経験などが背景にあります。
適切な塗料や施工業者を選べば後悔のない仕上がりになるので、ぜひ意味のある屋根塗装をしましょう。
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