「給湯器の寿命は20〜30年」と聞きますが、実際はそこまで長くは使えません!
20〜30年と長持ちする理由は、一定期間使わない時期があったり偶然に長く使えたりするケースです。
今回は、給湯器の寿命はどれくらいなのか。壊れる前兆や交換のタイミングなどについて詳しく解説します。
故障のサインが出ているのに使い続けるリスクについてもお伝えするので、ぜひ参考にしてください。
給湯器の寿命・耐用年数はどれくらい?
給湯器の寿命は約10年前後が一般的です。
ただし、家族構成や使い方、給湯器の種類によって寿命・耐用年数は違うので、一概に10年まで正常に使えるとはいい切れません。
一般家庭で設置している給湯器の種類と寿命の目安は次の通りです。
- ガス給湯器:約10年
- 電気給湯器:約10~15年
- 石油給湯器:約8~10年
- エコキュート(エコジョーズ):約10年
種類によって若干の差はありますが、平均すると給湯器を設置してから10年前後でさまざまなトラブルが起こりやすいです。
もちろん、定期的にメンテナンスをしていると平均よりも長く使える可能性があります。
給湯器の寿命かも!壊れる前兆とは
入浴や茶碗洗いなど、毎日さまざまなシーンでお湯は利用します。とくに冬になると朝から晩まで給湯器をフル稼働する家庭も多いでしょう。
運転中や使用前後に次のような前兆が見られる場合は、トラブルや故障するサインなので気をつけましょう。
異音や異臭がする
給湯器から次のような音や臭いを感じたときは、給湯器の使用は直ちに停止しましょう。
- 「ピー」や「ガタガタ」「ボンッ」などの音
- 周辺から「鼻にツンとするような臭い」「ガスの臭い」など
異音や異臭はトラブルが起こっているサインです。
とくに運転してから「ボンッ」という音は内部で爆発した可能性が高く使い続けるのは危険です。
また、ガスのような臭いがするのも異常なので故障のサインを見逃さないようにしましょう。
お湯の温度が不安定
給湯器から出るお湯が「ぬるい」「冷たい水のまま」など、温かいお湯が出ないのは次のようなことが考えられます。
- 部品の劣化や破損
- 給水元栓がしっかり開いていない
- ガスメーターが壊れている など
お湯を出し始めた直後は温かくても、次第に冷たい水に変わるのも給湯器が故障する前兆です。
給湯器の配管から水漏れ
給湯器本体の下部から水がポタポタと垂れていたり、配管から水漏れが起こっていたりするのは、故障のサインです。
水漏れを放置しておくと内部機器へのダメージだけではなく、水道料金が増えるといったデメリットがあります。
エラーが出やすくなった
給湯器を少し使うとリモコンにエラー表示が出て運転が停止するのは、本体に何らかのトラブルが発生している証拠です。
エラー表示の番号によってトラブルの原因は違いますが、対処して通常に運転できるのであれば大きな問題はありません。
しかし、エラー解除をしてもまたすぐ運転が停止してしまうのは、壊れる前兆の可能性があるので早めに修理や交換を検討しましょう。
【交換のタイミング】こんなときは給湯器の寿命!
多少の水漏れや異音はあるけど「給湯器の寿命なのかわからない」ってことありませんか?
もし次のような現象が見られる場合は、交換のタイミングです。
給湯器から煙が出た
給湯器から白や黒色の煙が出るのは異常です。不完全燃焼を起こしている可能性が高いので、今すぐ使用を停止して修理の依頼をしましょう。
追い焚きができなくなった
急に追い焚きができなくなった理由は、「ポンプ内で循環が上手にできない」や「機能内部が何らかの故障」が考えられます。
浴槽に穴が2つある自然循環方式を使っている場合、お湯が少ないと冷たいお湯を温め直すことができないので気をつけましょう。追い焚きはもちろん、空焚きによる故障を引き起こします。
点火するまで時間がかかる
給湯器を運転してからお湯が出るまで時間がかかるのは、経年劣化が考えられます。内部の部品や機能にダメージを受けているため、熱効率が悪くなり光熱費が高くなる可能性があります。
給湯器のスイッチを入れたのにお湯がなかなか出ないときは、早めに修理や交換をしましょう。
給湯器が寿命なのに使い続けるのは大変危険!
給湯器の寿命のサインがあっても、問題なく使えるケースが多いです。
ただし、使えるのは一時的です。壊れる兆候があるのに使い続けると修理費用が高くなるだけではなく、健康にも影響を与える可能性があり大変危険です。
温度調整の不能によりヤケド
設定温度よりも高い・低い温度のお湯が出る状態で使い続けると、突然熱湯が出てきてヤケドする恐れがあります。
とくに皮膚が敏感な子供や高齢者のいる家庭は、設定とは違う温度のお湯が出てくる給湯器に気をつけましょう。
不完全燃焼による一酸化炭素中毒
給湯器から異臭がするのは、ガス漏れの可能性があります。また、機器内部から爆発音のような音がしたにも関わらず使い続けるのは大変危険です。
住宅環境によっては不完全燃焼によって一酸化炭素中毒を起こす可能性があります。
ガスや水漏れによる火災
給湯器からのガスや水漏れを放置した結果、火災事故が起こる事例がいくつもあります。
少しなら大丈夫という判断は大変危険なので、わずかな水漏れでも早急に業者へ依頼して点検してもらいましょう。
まとめ
給湯器の寿命は、平均すると約10年です。使い方によっては設置から5年ほどでトラブルが起こり、修理や交換を必要とするケースもあります。
寿命はあくまで目安として、異変を感じたらすぐに業者に見てもらうことをおすすめします。
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