経年劣化に伴い、内装リフォームを検討する人も多くいます。壁や天井のクロスの張替えを行うと、どのような効果が期待できるのでしょうか。
今回は、クロスを張り替えるタイミングやメリット、費用相場を解説します。
クロスの役割
壁や天井を覆うクロスには、主に3つの役割があります。
- 壁面・天井の保護
- 空間デザイン
- 快適な居住環境の実現
壁や天井は、経年劣化によって汚れやにおい、カビなどが蓄積しますが、クロスを張ることで下地を保護できます。また、クロスのデザインによって部屋全体の印象が変わるため、クロスは空間デザインにも大きく影響する部分です。
さらに、クロスを張ることで壁や天井の層が厚くなり、温度・湿度を保ったり、音を吸収したりもできます。快適な居住環境の実現にも、クロスは欠かせません。
内装リフォームでクロスを張替えるメリット
内装リフォームの対象箇所はさまざまですが、クロスの張り替えによって得られるメリットは4つあります。
清潔で美しいクロスが蘇る
清潔感や美しさが蘇るのは、クロスを張り替える大きなメリットです。古いクロスは見た目が悪くなるだけでなく、場合によっては悪臭の原因にもなりますし、抗菌・防カビなどの機能も損なわれます。
新しいクロスに替えれば機能性を取り戻せ、見た目もきれいで快適な暮らしを実現できます。
部屋のイメージを大きく変えられる
壁の色・柄は部屋の印象を左右するので、「いまとは異なるイメージの部屋にしたい」と思う場合も、クロスの張り替えが有効です。清潔感や美しさを取り戻しながらイメージを一新でき、同じ部屋でも引っ越しや立て直しをしたような新鮮さを感じられるでしょう。
下地の状態を確認できる
クロスの張り替えは古いクロスを剥がし、新しいクロスを張るという工程です。定期的に張り替えを行えば、壁や天井の下地の状態を確認して、劣化や損傷に早めに対処できます。
下地の劣化がひどいと住宅の基礎部分にも影響を及ぼす可能性があるので、長く住み続けるためにも、クロスの張り替えは重要です。
住宅の価値が上がる
いま住んでいる家を売ったり貸したりしようと思った場合にも、クロスの張り替えはよい効果をもたらします。定期的な張り替えを行っている住宅は、「メンテナンスをしっかり行っている」と判断され、買い手・借り手がつきやすい傾向にあります。
下地・クロスともにきれいな状態を保っていれば、相場より高い値がつくことも期待できるでしょう。
クロスの内装リフォームにかかる費用相場
クロスの張り替えにかかる費用は、クロスのグレードや柄、壁面・天井の面積で決まります。グレードは「スタンダード」と「ハイグレード」の大きく2種類があり、スタンダードクロスの価格は1㎡あたり1,000円前後、ハイグレードクロスは1,300円前後が一般的です。
壁4面と天井の合わせて5面を内装リフォームする場合の費用相場を、クロスのグレード・部屋の広さごとにまとめました。
4畳半(約30㎡)
スタンダードクロス 約30,000円
ハイグレードクロス 約39,000円
6畳(約37㎡)
スタンダードクロス 約37,000円
ハイグレードクロス 約48,000円
8畳(約50㎡)
スタンダードクロス 約50,000円
ハイグレードクロス 約65,000円
10畳(約56㎡)
スタンダードクロス 約56,000円
ハイグレードクロス 約73.000円
12畳(約75㎡)
スタンダードクロス 約75,000円
ハイグレードクロス 約98,000円
20畳(約187㎡)
スタンダードクロス 約187,000円
ハイグレードクロス 約234,000円
上記のほか、既存のクロスを処分したり、下地を補修したりする費用も発生しますが、窓や扉がある部分にはクロスを張らないので、そのぶんの費用は安くなります。
クロスを張替えるタイミング
明らかな劣化や損傷がなければ、クロスの張替えのタイミングはわかりにくいです。特に問題がなさそうでも、10年に1度は張替えを検討しましょう。また、以下のような場合も、クロスの張替えどきだといえます。
汚れや変色がある
日々の生活のなかでついた手垢やホコリなどは、放置すると汚れとして定着してしまいます。また、日当たりのよい部屋はクロスが日焼けし、徐々に変色します。汚れや変色は部屋の印象に関わるので、目立つ場合はクロスを張り替えましょう。
汚れだけでなく、家具の移動やものが当たった衝撃などでクロスの破れ・剥がれが起こっているときも、目立つようなら早めの張り替えをおすすめします。
異臭がする
掃除や換気をこまめにしても部屋のにおいが気になる場合は、クロスの劣化で消臭機能が低下している可能性が高いです。特に、室内でタバコを吸う人やペットがいる家では、クロスに悪臭が染み付きやすくなります。
クロスが異臭の原因となっている場合は、生活環境改善の観点からも、張り替えたほうがよいでしょう。
カビが生えている
クロスを長年張り替えていなかったり、湿気が部屋にこもっていたりすると、クロスにカビが生えることもあります。カビは見た目への影響以外にも、健康被害や下地・基礎部分の劣化といった問題を引き起こします。
カビがあるクロスはすぐに張り替えの手配をし、下地や基礎に問題がないかも調べてもらうと安心です。
その他の内装リフォームを考えている
トイレやキッチン、階段、収納などの内装リフォームを行う際に、併せてクロスを張り替えるのも1つの方法です。一度にさまざまな場所をリフォームすればより快適な家づくりを実現できますし、古いクロスの処分費用や資材運搬費などを安く済ませられる可能性もあります。
まとめ
内装リフォームの1つとして行われるクロスの張替えは、部屋のイメージを一新し、清潔感を取り戻せる施工です。張替えのタイミングや費用の目安を知ると、日々の暮らしのなかでクロスの様子に目を向けられます。
長年クロスを張り替えないと、住宅全体に悪影響が及ぶこともあります。10年に1度を目安に張替えを検討し、住宅の健康を保ちましょう。
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