リフォームで部屋や設備を「増設」したい!費用相場と確認すべき重要なポイント【建築施工管理技士監修】

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「子どもが大きくなったから子供部屋を増やしたい」「朝のトイレ渋滞を解消するために2階にもトイレが欲しい」など、ライフスタイルの変化に伴い現在の設備や空間では足りなくなるケースは少なくありません。そんなときに検討されるのが、部屋や設備を新しく付け加える「増設リフォーム」です。


しかし、家の中に新しいものを増やす工事は単なる交換工事とは異なり、建物の構造や法律、配管の仕組みなどが複雑に絡んできます。今回は、経験豊富な建築施工管理技士の視点から、人気の増設リフォームの種類と費用相場、失敗しないために確認すべきポイントを詳しく解説します。


ニーズ別!人気の「増設」リフォームと費用相場

生活をより豊かにするために、どのような増設リフォームが人気なのでしょうか。まずは代表的な3つのケースと、費用相場を見ていきましょう。


家族が増えたら検討したい、トイレの増設


朝の忙しい時間帯に、家族でトイレの取り合いになるストレスは大きなものです。2階の押し入れや廊下の空きスペースを利用して、新しくトイレを増設するケースが増えています。


費用相場は、給排水管の工事費や内装工事費を含めて50万円〜100万円程度です。1階のトイレの真上に配置できれば配管工事がシンプルになり、費用を安く抑えられます。


テレワークや趣味の空間を作る、部屋の間仕切り・増築


「広い1つの部屋を、壁を作って2つの部屋に分けたい」といった間仕切り壁の増設工事は、工期も短く人気です。費用相場は、10万円〜25万円程度です。


一方で、家の外側に新たに部屋を付け足す本格的な増築は、基礎から作る必要があるため、1坪あたり70万円〜100万円以上と高額になります。さらに、確認申請などの法的な手続きも必要です。


家電の増加に対応する、コンセントの増設


キッチンに新しい調理家電が増えたり、テレワークでパソコン周りの機器が増えたりした場合に検討したいのが、コンセントの増設です。既存の配線から分岐させる簡単なものであれば、1箇所あたり1万円〜3万円程度で行えます。


ただし、専用の回路をブレーカーから新しく引っ張ってくる必要がある場合は、追加費用がかかります。


増設リフォームで失敗しないための注意点

「スペースがあるから、そこに作ればいい」と単純にいかないのが増設リフォームの難しいところです。以下の点を見落とすと、後から大きなトラブルに発展する可能性があります。


マンションは「管理規約」を必ずチェック


マンションの場合、個人の判断で勝手に増設や間取り変更を行うことはできません。建物を支える「構造壁」には穴を開けたり壊したりできず、水回りの移動や増設も、階下への水漏れリスクを防ぐために厳しい制限が設けられていることがほとんどです。


計画を進める前に、必ずマンションの管理組合が定める「管理規約」を確認し、事前申請を行いましょう。


建ぺい率や容積率といった「法律の壁」


家の外に部屋やサンルームを増築する場合、敷地に対して建てられる建物の面積の割合(建ぺい率・容積率)をオーバーしてはいけないという、法律上のルールがあります。これを無視して増築すると「違法建築」となります。


将来家を売却できなくなったり、住宅ローンの借り換えができなくなったりする深刻なペナルティを受けてしまいます。増築を考える際は、必ず建築士や専門業者に法規制のクリアランスを確認してもらう必要があります。


設備を増設する際の水回り・電気の落とし穴


水回りや電気設備を増設する際、専門的な視点での設計が欠かせません。プロが特に気を使うポイントを紹介します。


トイレ増設は「排水管の勾配」が鍵になる


新しくトイレを作る際、スムーズに下水へ流すためには、排水管に適切な勾配をつける必要があります。設置したい場所から屋外の下水管までの距離が遠いと、十分な勾配を確保するために床の高さを上げる、どうしても設置できないなどのケースが出てきます。


無理な配管設置はつまりの原因になるため、事前の緻密な計算が必要です。


コンセント増設はアンペア数を確認


コンセントの差し込み口だけを増やしても、家全体で使える電気の総量(アンペア数)が足りなければ、すぐにブレーカーが落ちてしまいます。


特に、IHクッキングヒーターや大型エアコン、電子レンジなど、消費電力の大きな機器を使うための増設は、分電盤の容量を上げる工事や、単独の専用回路を引く工事が同時に必要になることを覚えておきましょう。


リフォームでの増設に関するよくある質問

最後に、リフォームでの増設に関するよくある質問をまとめました。


Q:2階にトイレを増設することは可能ですか?


A:基本的には可能です。


ただし、給排水管を1階からどう引き上げるかが課題になります。現地調査を行い、配管のルートが確保できれば問題なく設置できます。


Q:間仕切り壁の工事はどれくらいの日数がかかりますか?


A:2~3日程度が一般的です。


壁の骨組みを作り、石膏ボードを貼って壁紙で仕上げるという工程なら、2日〜3日程度で完了します。ドアを新しく付ける、コンセントや照明のスイッチを移設するなどの場合は、さらに1〜2日追加されます。


Q:コンセントを1つ増やすだけでも業者に頼むべきですか?


A:必ず専門業者に依頼しましょう。


コンセントの増設や配線を触る作業は、「電気工事士の資格を持った人しか行ってはいけない」と法律で定められています。素人が行うと感電や漏電による火災の危険性が高いため、DIYは絶対にやめましょう。


まとめ


部屋や設備を増やすリフォームは、日々の生活を劇的に便利にしてくれますが、同時に建物の構造や電気・水道などに新たな負担をかけることにもなります。


希望を叶えるためには表面的なデザインだけでなく、見えない配管ルートや法律の制限を正確に判断できる、プロの知識が不可欠です。まずは信頼できる施工会社に現地を見てもらい、しっかりと診断してもらうことからスタートしましょう。


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弊社は、千葉県内全域を主体に県内全般に仕事をいただいております。創業から約40年経ち、住まいのプロフェッショナルとして多くの実績を築いてまいりました。


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