外構工事の見積もりはいつ頼む?最適なタイミングと失敗しない進め方【建築施工管理技士監修】

家づくりやリフォームを進めるなかで、つい後回しになりがちなのが、庭や駐車場などの外構工事です。「ゆっくり考えればいい」と思われがちな外構工事ですが、見積もりや計画のタイミングが遅れると、さまざまなトラブルの原因になります。


今回は、経験豊富な建築施工管理技士の視点から、外構工事の見積もりを依頼するベストなタイミングや、失敗しないための進め方をわかりやすく解説します。


外構工事の見積もりを依頼する「ベストなタイミング」

外構工事の見積もりを取る時期は、新築とリフォームで大きく異なります。まずは、それぞれの最適なタイミングを見ていきましょう。


新築は建物の基本設計が決まった直後


新築で家を建てる場合、外構の見積もりは建物の配置や間取り図、窓の位置などが決まった直後、つまり建物の工事が始まる前に依頼するのがベストです。この時期なら家の全体的なイメージが固まっているので、外構業者も具体的な提案がしやすくなります。


また、家の工事と外構の計画を同時に進めることで、水道の配管やエアコンの室外機の位置など、外構デザインに関わる要素を事前に調整できます。


リフォームは希望時期の2〜3ヶ月前


「駐車場を広げたい」、「カーポートを設置したい」など、外構のみのリフォームであれば、工事を完了させたい時期の2〜3ヶ月前に見積もりを依頼しましょう。


外構工事は外での作業なので、梅雨や台風の時期などは工事が遅れることもあります。また、人気のフェンスやカーポートなどの資材は、注文から納品までに時間がかかるケースもあるため、余裕を持ってスケジュールを組むことが大切です。


見積もりタイミングの遅れで起こりがちな失敗

「建物の工事が終わってから外構を考えよう」と後回しにしてしまうと、どのような問題が起きるのでしょうか。よくある失敗例をご紹介します。


外構に回す予算が足りなくなる


家のなかのキッチンや壁紙などにこだわっているうちに、建築費用が予算をオーバーしてしまい、外構費用を削らざるを得なくなるケースは最も多い失敗例です。


「おしゃれなウッドデッキや目隠しフェンスをつけたかったのに、砂利を敷くだけで予算が尽きてしまった」などの後悔を防ぐためにも、早い段階で外構の予算を確保しておく必要があります。


配管や設備の干渉で余計な工事費がかかる


建物の工事がすっかり終わった後に外構を計画すると、木を植えたい場所に水道の配管が通っていたり、駐車場にしたい場所にエアコンの室外機が置かれていたりすることがあります。これを移動させるためには、せっかく終わった工事をやり直すことになり、余計な追加費用が発生してしまいます。


入居に間に合わず、泥だらけの生活になる


外構業者の決定が遅れると、引っ越しの日に外構工事が終わらない事態に陥ります。玄関アプローチや駐車場が土のまま入居し、雨の日に靴が泥だらけになり、せっかくの新居の玄関が汚れる失敗も、少なくありません。


また、表札やポストがない状態だと、不便さを感じながら生活をスタートすることになります。


外構工事の見積もりをスムーズに進めるコツ


ここからは、納得できる外構工事の実現につながる、見積もり依頼前のポイントを解説します。


予算の目安を決めておく


まずは、外構工事にかけられるおおよその予算を決めておきましょう。新築の場合、「建物本体の価格の10%程度」が外構費用の目安といわれています。


業者に予算を素直に伝えることで、その金額内で実現できる最善のプランを提案してもらいやすくなります。


理想のイメージ写真や図面を用意する


口頭で「おしゃれな感じで」と伝えても、業者とのあいだで思い描くイメージにずれが生じてしまいます。雑誌の切り抜きやインターネットで見つけた画像など「こんな雰囲気にしたい」という写真を用意しておくと、スムーズに希望が伝わります。


また、新築の場合は、住宅メーカーからもらった建物の図面や配置図も必ず持参しましょう。


外構工事の見積もりに関するよくある質問

最後に、外構工事の見積もりに関するよくある質問をまとめました。


Q:住宅メーカーが提案する外構業者以外に頼んでもいいですか?


A:どの外構業者に依頼しても問題ありません。


住宅メーカーが紹介する業者は手間がかからないのがメリットですが、手数料が発生するため割高になる傾向にあります。外構専門の業者に直接依頼することで、同じ予算でもより充実したプランを利用できます。


Q:見積もりは何社くらいから取るべきですか?


A:2〜4社から相見積もりを取るのがおすすめです。


複数の業者から見積もりを取ると、デザインの提案力や費用の内訳などを比較検討でき、希望に最も合った業者を見つけやすくなります。ただし、あまり多すぎると打ち合わせの手間が増えてしまうため、注意が必要です。


Q:見積もりにお金はかかりますか?


A:多くの業者が無料で行っています。


現地調査や初回の見積もり・図面作成などは、基本的に無料で行ってもらえます。ただし、詳細な測量が必要な場合や、何度も図面を描き直す場合には費用が発生する業者もあるため、依頼する前には「どこまでが無料か」を必ず確認しましょう。


まとめ


外構は家の顔となる重要な部分で、どれだけ家のなかをよいものにしても、外回りが手付かずだと家全体の魅力が半減してしまいます。


見積もりや計画を後回しにしてしまうと、予算不足や生活の不便さといった大きなリスクを背負うことになります。新築は建物の設計段階から、リフォームの場合は希望時期の数ヶ月前から、少しずつ外構についても考え始めることが成功の秘訣です。


期間に余裕を持ちじっくりと計画を練って、理想の住まいを完成させてください。


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