「せっかくの新築だから、おしゃれなアイランドキッチンにしたい!」
「開放感のあるキッチンで、家族と会話しながら料理を楽しみたい!」
そう憧れている方も多いのではないでしょうか?
しかし、いざ導入してみると「思ってたのと違う…」と後悔してしまうケースも少なくありません。
その理由は、見た目の魅力だけでは気づきにくいデメリットが隠されているからです。
そこで今回は、アイランドキッチンで後悔しがちなポイントと、失敗を避けるための選び方について詳しく解説します。
アイランドキッチンで後悔する5つの理由
憧れのアイランドキッチンを導入したのに、使い始めてから困ってしまうケースは意外と多いものです。
とくによく聞かれる後悔の声を、5つにまとめてみました。
1. 油はねや水はねが予想以上に広がる
一番の後悔は、油はねと水はねの問題です。
壁付けキッチンと違って四方が開いているので、調理中の油や水が思っている以上に広範囲に飛び散ってしまいます。
炒め物をしていたら油がソファまで飛んでいたなんてことも珍しくありません。
食器洗いの時の水はねも同様で、シンク周りだけでなくリビング側まで水滴が飛んでしまいます。
毎回の掃除が本当に大変で、「こんなに汚れが広がるなんて思わなかった」という声をよく聞きます。
設計段階で油はねガードやコンロ前の立ち上がり壁を検討していなかった場合、この問題が特に深刻になります。
2. 匂いがリビング全体に広がる
開放的な構造が魅力のアイランドキッチンですが、これが原因で調理の匂いがリビング全体に広がってしまいます。
魚を焼いたりニンニク料理を作ったりすると、その匂いが家中に充満してしまうことに悩むケースが多いです。
壁付けキッチンなら多少は匂いを遮れますが、アイランドキッチンでは換気扇だけでは限界があります。
お客さんが来る時に料理の匂いが残っているのは気になりますし、リビングでゆっくりしている時にキッチンの生活臭が漂ってくるのもちょっと困りものです。
3. 収納が思っていたより足りない
アイランド本体の収納だけでは、食器や調理器具、食材を全部しまいきれないという問題もあります。
壁付けキッチンなら上に吊り戸棚を付けられますが、アイランドキッチンは開放感を重視するため上部収納を作らないケースが多いんです。
家族が多かったり料理好きで道具がたくさんあったりすると、収納不足で本当に困ります。
結局カウンターの上に物を置きっぱなしになって、せっかくの素敵な見た目が台無しになってしまうことも...。
ゴミ箱の置き場所に悩むのも、よくある問題のひとつです。
4. 掃除の手間がかかりすぎる
見た目が美しいアイランドキッチンですが、その分掃除の手間も相当なものです。
四方全てが見えるので、常にピカピカにしておかないと汚れが目立ってしまいます。
カウンタートップは調理の汚れだけでなく、ほこりまで目につきやすく、毎日のお手入れが欠かせません。
床掃除も範囲が広いですし、アイランドの下も四方から掃除機をかける必要があります。
子どもがいる家庭だと足跡や汚れがつきやすく、きれいを保つのが本当に大変です。
5. 来客時にキッチンが丸見えになる
開放的な構造のせいで、来客時にキッチンの様子が全部見えてしまうのも後悔する理由のひとつです。
たとえば、調理中の姿や洗い物が溜まっている状態、冷蔵庫の中身まで見られてしまう可能性があります。
急にお客さんが来た時は片付ける時間がなくて恥ずかしい思いをしたり、調理中にエプロン姿で対応するのが気になったりと、プライベート感を重視したい方には向かない面もあります。
後悔しないアイランドキッチンの選び方
デメリットを理解した上で適切な対策を取れば、理想的なアイランドキッチンは実現できます。
ここからは失敗しないための選び方をご紹介します。
強力な換気設備と油はね対策は必須
アイランドキッチンを成功させる一番のポイントは、換気と油はね対策です。
通常のレンジフードより強力な吸引力を持つアイランド用を選び、できればワンランク上の性能にしておきましょう。
油はね対策では、透明なガラスパネルや昇降式スクリーンがおすすめです。
普段は収納しておいて、調理時だけ立ち上げれば開放感を保ちながら油はねを防げます。
また、IHクッキングヒーターにすることで上昇気流を抑え、匂いや油はねを軽減する効果も期待できます。
収納は計画的に多めに確保
収納不足を防ぐには、事前の計画が大切です。アイランド本体だけでなく、パントリーや背面収納、カップボードを組み合わせて十分な収納量を確保しましょう。
ゴミ箱もアイランド内にビルトインするか、パントリーに専用スペースを作るなど、見た目を損なわない工夫が必要です。
サイズと間取りは慎重に検討
アイランドキッチンの周りは最低90cm、できれば120cm程度の通路幅を確保しましょう。狭すぎると使いにくく、広すぎると動線が長くなって効率が悪くなります。
一般的に20畳以上のLDKがアイランドキッチンには適しているとされています。
アイランドの高さも重要で、主に使う方の身長に合わせて調整が必要です。
バーカウンターとしても使うなら、椅子の高さとの兼ね合いも考えておきましょう。
お手入れしやすい素材を選ぶ
日々の掃除を楽にするには、素材選びが重要です。
カウンタートップは人造大理石やクォーツストーンなど、汚れに強くお手入れしやすいものを選びましょう。
キャビネットの扉も、指紋や汚れが目立ちにくい艶消し仕上げやダークカラーがおすすめです。
床材も油汚れに強く水拭きできるタイルやクッションフロアを選んで、照明もシンプルで掃除しやすいデザインにすることで、美しい状態を維持しやすくなります。
まとめ
アイランドキッチンには油はねや匂いの問題などのデメリットがありますが、事前にしっかり対策を立てれば解決できる問題ばかりです。
強力な換気設備の設置や十分な収納計画など、デメリットを理解した上で慎重に計画すれば、憧れの理想的なキッチンライフを実現できるでしょう。
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