内装工事の耐用年数は?耐久年数との違いも!

長く、よい状態で住み続けるためには、「設備がどれくらい持つのか」を把握しておく必要がありますが、「耐用年数」と「耐久年数」は意味が違うことをご存じでしょうか?


今回は、2つの言葉の違いや国税庁が定める耐用年数、内装の劣化を防ぐポイントなどを解説します。


耐用年数と耐久年数の違い

まずは、耐用年数と耐久年数が、それぞれどのような意味を持つ言葉なのかを確認しましょう。


耐用年数とは「国が定めた年数」


耐用年数とは、建物や設備が正常な機能や性能を維持できる期間を意味します。減価償却で資産価値を算出するために、国が「資産として使用できる期間」として定めた財務省令です。


なお、同じ設備でも、住宅や店舗、オフィスなどによって耐用年数は異なる傾向があります。住宅の場合、生活スタイルに合わせた耐久性が重視されています。また、集合住宅では、共用部分の内装交換頻度が通常よりも高いです。


耐久年数は「メーカーが定めた年数」


一方の耐久年数とは、メーカーが「正常に使用できる」と定めている年数の目安です。メーカーが独自の試験や判断に基づいて公表している数字で、法律で定められているものではありません。


【一覧】内装工事の耐用年数の目安


国税庁は、内装工事の耐用年数を「使用する材料」「設備の種類」「使用環境」「メンテナンスの状況」という4つの要素から総合的に判断するとしています。そのため、正確な耐用年数は住宅ごとに算出する必要があります。参考として、内装工事の耐用年数の目安を一覧で見てみましょう。

なお、内装用電気機器の耐用年数は、「製品の品質」「使用環境」「メンテナンス状況」を総合的に判断して決定します。


内装の劣化を防ぐには…

耐用年数は税務上の減価償却にも関わってくるため、「できるだけ長い年数で算出してほしい」と考える人もいるでしょう。また、快適な住まいを維持するためにも、内装をよりよい状態で保つことは大切です。


最後に、内装の劣化を防ぐための5つのポイントを解説します。


換気をする


室内に湿気が溜まると、カビが発生する原因となります。こまめな換気によって室内の空気を入れ替えれば、内装や家具などの劣化を防止できます。


特に、浴室やキッチンなどの水回りは、24時間換気システムを活用して湿気が溜まらないようにしましょう。換気扇のフィルター掃除も、月1回を目安に行ってください。


定期的に掃除をする


床に掃除機をかけるだけでなく、壁紙なども定期的に掃除をすると、耐用年数・耐久年数によい影響を与えます。ビニールクロスは水拭き、繊細な素材はマイクロファイバークロスなどを使い、汚れやホコリがない状態を保ちましょう。


また、換気扇や照明器具、エアコンのフィルターなど、細かな部分もサイクルを決めて掃除をしてください。


素材にこだわる


壁紙や床材などの素材にこだわるのも、1つの方法です。たとえば、水回りには耐水性、日当たりが強い場所には耐候性に優れた素材を選ぶと、耐用年数が長くなります。また、保護フィルムによって直接的なダメージを軽減するのも有効です。


ドア開閉部や廊下など、摩耗しやすい場所には、耐久性の高い素材がおすすめです。さらに、カーペットなどで保護すると、劣化を大幅に遅らせることができます。


家具・家電による劣化を防止する


家具や家電の重みや熱も、建物の劣化を早める原因となります。椅子の足に傷防止用のフェルトを貼る、熱源の下に分散パッドを敷くなどのちょっとした工夫で、床材がピンポイントで傷つくのを防げます。


定期点検・メンテナンスを行う


日常的な工夫に加え、定期的な点検やメンテナンスを行うことも忘れてはいけません。特に大きなトラブルがなくても、ハウスメーカーや工務店が定めた耐久年数を迎える時期には、定期点検をしてください。


業者によるチェックで見つかった問題は、メンテナンスによって都度解消するのがおすすめです。「まだ大丈夫だろう」と放置すると、費用も工期も負担が増える大がかりな内装工事が必要になるかもしれないので、メンテナンスは怠らないようにしましょう。


まとめ


耐用年数は国が財務省令として定めたもので、メーカーが独自に定めた耐久年数とは異なります。内装工事の耐用年数は「設備の種類」「使用環境」「メンテナンスの状況」など、複数の要素から総合的に算出します。


税務上の手続きに関わるだけでなく、実際の住み心地にも影響する耐用年数をできるだけ長くするには、生活のなかでも工夫も欠かせません。業者によるメンテナンスも取り入れながら、よりよい状態を保ってください。


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