天窓のある家で雨漏りが起きると、「やっぱり天窓が原因なのかな?」と思ったことはありませんか?
たしかに天窓は屋根に穴を開けて設置するものなので、雨水が入りやすそうに見えます。
でも実は、天窓の近くで雨漏りしていても、原因は別のところにあることも多いんです。
そこで今回は、雨漏りは天窓が原因なのか、チェックするべきポイントなどについて詳しく解説します。
天窓が雨漏りの原因になりやすい理由
明るくて開放的でおしゃれな天窓ですが、どうしても雨漏りのリスクは高くなってしまいます。
屋根の傾きと天窓の関係性
屋根の傾きがゆるいと、天窓の周りに雨水が長時間たまってしまいます。
普通の屋根材は、急な傾斜があることを前提に作られているので、傾きがゆるいと防水効果が落ちます。
屋根の傾きが2.5寸(約14.0度)より緩い場合は注意が必要です。
天窓の取り付け方で変わるリスク
天窓の付け方によっても雨漏りのしやすさは変わってきます。
屋根に埋め込むタイプの天窓は見た目はスッキリしますが、屋根面との段差が少ないので雨水が入りやすい構造です。
逆に、屋根から少し出っ張るように付けるタイプは雨の流れを邪魔しにくいのですが、接続部分の工事に不備があると雨漏りする可能性があります。
どっちのタイプでも、防水工事がしっかりしてるかどうかが、一番大事なポイントになります。
天窓周辺の雨漏り箇所別チェックポイント
天窓からの雨漏りかどうか判断するには、いくつかの場所を順番にチェックしていく必要があります。
天窓本体をチェックする方法
まずは天窓そのものに問題がないか見てみましょう。
- ガラス面にひびが入ってないか
- 窓枠が曲がったり腐ったりしてないか
- アルミ製窓枠なら白っぽい粉が出てないか
- 木製窓枠なら変色や柔らかいなどないか
ガラスにひびがあると、そこから雨水がダイレクトに入ってきます。
開閉式の天窓なら、実際に開け閉めしてみてスムーズに動くかどうかも大切です。
引っかかったり重かったりする場合は、フレームが歪んでるかもしれません。
ゴムパッキンとシーリング材の状態
天窓のゴムパッキンやシーリング材は、雨水をブロックする大事な部品です。
この部分が劣化すると雨漏りの直接原因になるので、定期的にチェックが必要です。
ゴムパッキンが硬くなってひび割れしてたり、シーリング材が剥がれて痩せてきてたりしたら交換時期です。
とくに南向きの天窓は日差しをガンガン浴びるので、劣化が早いことが多いです。
屋根材との接続部分
天窓と屋根材がくっついてる部分は、雨漏りが一番起きやすい場所です。
- 天窓の下側(軒に近い方):屋根材の重なり具合に隙間がないか
- 上側(屋根の頂上に近い方):雨仕舞いっていう雨水処理ができてるか
- 左右の側面:立ち上がり部分の防水処理と屋根材との密着度を確認
金属の雨押さえ板が付いてる場合は、しっかり固定されてるか、錆びてないかもチェックポイントです。
天窓以外が原因の雨漏りを見分ける方法
天窓がある家で雨漏りしたからといって、必ずしも天窓のせいとは限りません。
屋根材そのものの劣化
天窓の周りの屋根材が古くなって雨漏りしてるケースもあります。
スレート屋根だと、材料が傷んで水を吸いやすくなって、屋根材を通り抜けて雨水が入ってくることがあります。
瓦屋根なら、瓦がズレたり割れたり、漆喰が劣化したりするのが原因です。
金属屋根の場合は、錆で穴が開いたり、温度変化で接続部分に隙間ができたりします。
こういう問題は天窓があってもなくても起きるので、天窓だけじゃなくて屋根全体を見る必要があります。
外壁から入ってくる雨水
外壁にひびが入ったり目地が劣化したりして、そこから入った雨水が建物の中を伝って天窓のあたりで漏れ出すこともあります。
とくに、天窓の真下じゃなくて少し離れた場所で雨漏りしてるときは、外壁からの侵入を疑ってみてください。
外壁の種類によって劣化の仕方は違いますが、サイディングならコーキングの劣化、モルタル壁ならひび割れが原因の可能性が高いです。
配管からの水漏れ
天窓の近くで水が垂れてるのが、実は給水管や排水管からの水漏れだったということもあります。
この場合、雨が降ってない時でも水滴が出るのが特徴です。配管の結露や接続部分の緩み、管の亀裂などが原因です。
水道メーターをチェックしたり、晴れた日に水滴があるかどうか調べたりすると、雨漏りかどうか区別できます。
天窓の雨漏り修理と費用相場
天窓の雨漏り修理は、どこが悪いかや被害の範囲によって費用がかなり変わってきます。
部分的な補修の場合
ゴムパッキンやシーリング材を交換するだけで済む場合なら、だいたい3万円から10万円くらいが相場です。
古いシーリング材を取り除いて、きれいに掃除してから新しいシーリング材を詰める作業が中心になります。
時間はそれほどかからないんですが、使うシーリング材の品質や、作業の丁寧さで長持ちするかどうかが決まります。
天窓本体の交換
天窓そのものを交換する場合は、20万円から50万円くらいかかります。天窓の大きさや機能、設置する場所の条件で値段は変わってきます。
最新の天窓は断熱性能や防水性能がアップしてるので、長い目で見ると光熱費の節約にもなりますよ。
屋根全体の大規模修理
天窓の周りの屋根材も含めて大がかりな修理が必要な時は、50万円から150万円くらいになることもあります。
屋根材の張り替え、防水シートの交換、天窓の交換を一気にやる工事です。
一度にまとめてやると、別々に修理するより効率的で、トータルの費用を抑えられる場合もあります。
まとめ
天窓からの雨漏りはいろんな原因があるので、見た目だけで判断してはいけません。
ゴムパッキンやシーリング材の劣化、天窓本体の故障など、それぞれに合った直し方があります。
自分で適当に応急処置すると被害が広がる危険があるので、怪しいなと思ったら早めに専門業者に相談しましょう。
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