住宅リフォームには、国や自治体の助成金や補助金が使える場合があります。トイレのリフォームを検討している場合、利用方法や対象となる工事内容を知っておくと、費用を抑えられるかもしれません。
今回は、助成金・補助金が使えるトイレリフォームの内容や、利用方法などを解説します。
助成金・補助金が使えるトイレリフォームの内容
助成金・補助金の対象となるかは、リフォーム内容によって異なります。助成金などが使えるリフォーム内容は、大きく4つです。
節水トイレに交換する
既存のトイレから、環境や家計にやさしい節水トイレに交換する場合、助成金や補助金で費用の一部を補助してもらえる可能性があります。節水トイレは、洗浄水流が6L以下のものを指す場合が多いですが、対象基準は助成金の種類によって異なります。
たとえば、国が実施する「子育てグリーン住宅支援事業」では、節水型トイレの設置も対象商品に入っています。
バリアフリー化
要支援・要介護認定を受けている人のために、使いやすいトイレにリフォームする場合に適用される助成金もあります。この場合、国や自治体の助成金・補助金だけでなく、介護保険を活用した住宅改修も可能です。
バリアフリー化には、便座や便器の交換はもちろん、車椅子が入れるように床面積を広げたり、転倒防止のための手すりを設置したりする工事も含まれます。
汲み取り・和式から洋式トイレに交換する
汲み取りトイレを水洗トイレにするには、下水道に接続するための工事が必要です。自治体によっては、この工事に適用される助成金・補助金があります。
また、和式トイレから洋式トイレに交換する場合、「バリアフリー化」が目的であれば、前述のような補助が受けられます。
三世代同居に向けた増設
国の「長期優良住宅化リフォーム推進事業」では、親世代との三世代同居に向け、トイレ設備を増設する際に、補助が受けられる場合があります。「長期優良住宅化リフォーム推進事業」はトイレだけでなく、キッチンや浴室、玄関の増設も対象となるので、同居を検討している人は詳細を確認してみるとよいでしょう。
トイレリフォームに助成金・補助金を利用する方法
トイレリフォームに助成金などを利用したいと思ったら、どのような手順で申請を進めればよいのでしょうか。流れを解説します。
①申請期間・対象を確認する
まずは、助成金や補助金の申請期間、補助対象となる内容を確認しましょう。4~5月に申請が開始されるものが多いので、事前に調べておくと「申請期間が過ぎてしまった」というミスが起こりません。
なお、助成金や補助金は、年度ごとに予算が組まれ、予算に到達すると期間内でも打ち切りとなるので、早めに準備を進めましょう。
②申請する
申請期間が来たら、必要な書類をそろえて申請を行います。多くの助成金・補助金は、公示前の申請を必須としています。また、申請受理通知書発行後の着工を条件とする場合もあるので、要項をしっかりと確認することが重要です。
③トイレのリフォームを行う
申請が通ったら、トイレのリフォームを行います。助成金・補助金の種類によって、工事業者の選定に関するルールも異なり、自由に業者を選定できる場合もあれば、役所が選定した業者を利用しなければいけないケースもあるので、注意が必要です。
④実績を報告する
リフォームが終わったら、実績を報告します。報告は、「工事完了証明」や必要書類などを指定の窓口に提出することで完了します。実績報告を元に支給審査が行われ、助成金や補助金の交付が決定します。
⑤助成金・補助金が受け取れる
助成金が交付されることが決定したら、工事の請求書を提出します。内容に問題がなければ助成金・補助金が受給され、リフォームも申請も終了です。
トイレリフォームに使える助成金・補助金の種類
トイレリフォームに使える助成金や補助金の種類は、大きく「国」と「自治体」が実施するものに分類されます。どのようなものがあるのか、具体例を挙げて紹介します。
国が実施する助成金・補助金
国が実施する助成金・補助金には、「子育てグリーン住宅支援事業」や「長期優良住宅化リフォーム推進事業」、「介護保険」などがあります。
「子育てグリーン住宅支援事業」は、必須リフォームを2つ実施すると40万円、3つだと60万円まで補助してもらえます。また、「長期優良住宅化リフォーム推進事業」は、対象工事の実施で上限210万円、介護保険は20万円までの補助が受け取れます。
自治体が実施する助成金・補助金
自治体が実施する助成金・補助金は、市区町村が独自に設けている制度で、内容や補助金額の上限、受給条件などはさまざまです。
トイレのリフォームに使える助成金の例としては、東京都江戸川区の「住まいの改造助成(補助上限200万円)」や、東京都東村山市の「住宅修改築補助制度(補助上限10万円)」などが挙げられます。
申請についても、先着・抽選など自治体のルールが大きく異なるので、詳しくはお住まいの自治体のホームページなどで確認しましょう。
まとめ
トイレをリフォームする際には、費用の一部を国や自治体の助成金・補助金でまかなえることがあります。助成金は予算に上限があるので、利用したい場合は早めにリサーチを行うことも大切です。
費用を抑える方法の1つとして、助成金の活用もぜひご検討ください。
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