突然お湯が出なくなると、給湯器の故障を疑うでしょう。しかし、その他の理由でもお湯が出なくなることはあります。
今回は、給湯器のお湯が出ない場合に考えられる原因や対処法を解説します。
給湯器のお湯が出ない!考えられる原因は
キッチンや浴室などでお湯が出なくなった場合、考えられる原因は大きく3つです。
給湯器や蛇口の故障
お湯が出なくなる原因として多く挙げられるのが、経年劣化による給湯器本体や蛇口の故障です。本体は正常に作動していても、水栓のカートリッジや温度調節機能などが故障すると、お湯が出なくなってしまいます。
自然災害による不具合
地震や台風、落雷などの自然災害が、お湯が出ない原因になることもあります。どのような不具合が起こりやすいかを、以下にまとめました。
- 台風:給湯器の点火不良。安全装置作動による給湯器の停止
- 地震:ガスメーターが止まり、給湯器にガスが供給されない
- 落雷:停電で電源が入らなくなる。漏電で給湯器が故障する
また、冬場の急な気温低下によって給湯器が凍結するのも、お湯が出ない原因の1つです。
給湯配管の凍結や水漏れ
給湯器本体には凍結防止機能がついているケースも多いですが、本体と蛇口をつなぐ給湯配管にはこの機能がありません。そのため、寒波などで気温が低くなり凍結すると、お湯が出なくなります。
また、長く使用している給湯配管は、経年劣化で水漏れすることもあります。水漏れはお湯が出ないだけでなく、住宅の劣化を早める原因にもなるため、早急な対処が必要です。
給湯器のお湯が出ないときの対処法
給湯器のお湯が出ず、原因もよくわからない場合はどのように対処すればよいのでしょうか。4つのステップを紹介します。
1.リモコンの確認
「入れたつもりだけど電源が切れていた」「家族が設定温度を変えていた」ということもあるので、まずは、給湯器リモコンの電源が入っているか、温度設定は正しいかを確認します。
このとき、リモコンにエラーコードが表示されていたら、取扱説明書などを見てエラーの内容を把握し、適切な対処を取りましょう。
2.蛇口の確認
給湯器リモコンに問題がないのにお湯が出ない場合は、家のなかのすべての蛇口から「お湯が出るか出ないか」を確認します。
もし、お湯が出ない蛇口が1カ所だけなら、そこの止水栓が開いていない可能性があります。止水栓を開いてもお湯が出なければ、蛇口本体の故障を疑いましょう。
3.ガス機器の確認
家のなかのすべての蛇口からお湯が出ない場合は、ガス機器の確認に移ります。ガスコンロやファンヒーターなど、給湯器以外のガス機器が問題なく使えるようであれば、給湯器の故障や不具合の可能性が高いです。
家のなかのガス機器全般が使用できない場合は、「ガスの元栓が開いているか」「ガスメーターでガスが止められていないか」をチェックし、再度給湯器を含むガス機器が使えるか試してみてください。
4.給湯器本体の確認
給湯器以外のガス機器が問題なく使用できる場合は、以下の手順で給湯器本体を確認しましょう。
- 電源コードがコンセントに差さっているか→抜けていたら差し直して右に回す。落雷後などは一度抜いて、10秒ほど経ったら再度差し込む
- 給湯器のガスの元栓が開いているか→閉まっているようなら開く
- 給湯元栓が開いているか→お湯が出るように完全に開く
- 水抜き栓フィルターはきれいか→ごみが溜まっている場合は取り外して掃除する
- 給湯配管の凍結・水漏れはないか→凍結していたら溶けるまで待つ。水漏れがある場合は業者に連絡をする
お湯が出るようになれば、不具合が解消されたといえます。
お湯が出ない場合は給湯器の点検・交換を
さまざまな方法を試してもお湯が出ないときは、専門業者に給湯器の点検や交換を依頼しましょう。依頼先や費用相場について解説します。
点検・交換の依頼先
給湯器の点検・交換を行ってくれる業者は、以下の通りです。
- 給湯器メーカー
- ガス会社
- 給湯器専門業者
- 工務店・ハウスメーカー など
交換のみなら、給湯器の取り扱いがある家電量販店やホームセンターでもできます。
点検・交換にかかる費用相場
給湯器の点検や交換にかかる費用は、依頼先によって異なります。費用相場は、以下の通りです。
点検のみの場合、保証期間内であれば無料で対応してくれることもあります。修理は内容によって料金に幅がありますが、交換よりも安く済みます。
給湯器本体の交換には高額な費用がかかるので、定期的な点検でよい状態を長く保って使うことも大切です。
よりよい依頼先を選ぶポイント
点検・交換の依頼先は、以下のポイントに注目して選びましょう。
- 取り扱い製品が豊富で選びやすい
- 対応が迅速
- 費用が明確
- 保証がある
- 施工実績が豊富
- クチコミがよい
給湯器の点検・交換は、保証期間内なら現在使用しているメーカーに依頼する人が多く、その後はガス会社への依頼が増えますが、住宅の保証期間内なら、工務店やハウスメーカーが割引価格で請け負ってくれることもあります。
施工を依頼した工務店やハウスメーカーは、住宅の設備なども細かく把握しています。お湯が出ない原因も丁寧に追求し、適切な対応をしてくれるので安心です。
まとめ
お湯が出ないときは、4つのステップで給湯器以外もチェックし、原因を明らかにすることが大切です。給湯器の故障がわかったら、専門業者に早めに点検・交換などの依頼をしましょう。
給湯器の不具合は、感電や火災などの大きなトラブルに発展する可能性もあります。「お湯が出ないくらいなら自分で何とかできるだろう」と思わず、必ず知識や技術のある専門家に相談してください。
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