工場の遮熱工事はメリット豊富!主な工法は? 

快適な住環境に貢献する遮熱工事は、工場にもさまざまなメリットをもたらします。工場の遮熱工事は、どのような方法で行われるのでしょうか。


今回は、遮熱工事が工場にもたらすメリットや、工事の方法などを解説します。


遮熱工事とは

遮熱工事とは、太陽光などによる「輻射熱(ふくしゃねつ)」の影響を軽減させるための工事です。屋根や外壁に輻射熱を遮る工事を行い、光エネルギーがもたらすデメリットから建物を守ります。


工場が遮熱工事をするメリット


遮熱工事は建物そのものが受ける熱ダメージを軽減するだけでなく、工場内部にも良い影響をもたらします。期待できるメリットは、大きく5つです。


工場内の温度調節がしやすい


遮熱工事をすると、太陽光によって工場の外壁や屋根の表面温度が上がるのを抑制できます。その効果は真夏で最大20度以上といわれており、建物内も外部からの熱の影響を受けにくく、安定した温度を保てるのがメリットです。


品質を保持しやすい


工場内の温度は、取り扱う製品の品質にも影響します。遮熱工事で温度調節のしやすい環境を実現すれば、温度変化による品質低下が起こりにくく、一定の品質を保つことが可能です。


熱中症のリスクを低減できる


遮熱工事によって建物の表面温度が下がると、室内の体感温度も1~3度ほど低下するといわれています。真夏に工場内の温度が非常に高くなるのを防げば、従業員の熱中症リスクも低減します。


作業効率アップが期待できる


快適な作業環境は、従業員の作業効率にもよい影響を与えます。暑すぎたり、急激な温度変化が起こったりしない場所で効率よく作業が進められれば、生産性向上も期待できるでしょう。


コストを削減できる


遮熱工事で表面温度や体感温度が下がれば、夏場のエアコンの設定温度を低くしすぎなくても、過ごしやすい温度を保てます。また、冬場も暖房で温まった空気を室内に留めてくれるので、節電によるコスト削減につながるのも、メリットだといえます。


遮熱工事を行う場所

工場の遮熱工事を行う主な場所は、屋根と外壁、そして窓です。それぞれに工事が必要な理由を解説します。


屋根


屋根は、太陽光の影響を最も受ける部分です。工場の規模が大きくなればなるほど、屋根の面積も広くなり、遮熱工事による対策が重要になります。


外壁


屋根ほどではないものの、外壁も太陽光が当たる面積が広いため、遮熱工事をすると高い効果が期待できます。屋根と外壁の工事を併せて行えば、遮熱効果はさらにアップし、メリットも得やすいです。



太陽光を透過する窓ガラスが占める面積は、室温への影響に比例します。遮熱工事をすれば、太陽光やその熱を遮断できるので、窓が多い、大きな窓がある工場は、窓にも遮熱工事をしたほうが良いといえます。


工場の遮熱工事方法

工場の屋根や外壁、窓には、どのような方法で遮熱工事を行うのでしょうか。3つの方法を見てみましょう。


塗装


屋根や外壁には、太陽光の反射率を高め、熱の侵入を抑制する特別な「遮熱塗料」を使った塗装を行うケースが多いです。遮熱効果を維持するためには、塗料の耐用年数に応じて定期的な塗り直しが必要ですが、再度塗装をすれば遮熱効果とともに美観も取り戻せます。


シート・フィルム貼付け


遮熱効果のあるシートやフィルムを貼り付けるのも、工事方法の1つです。屋根や外壁に使用する遮熱シートは、断熱材よりも薄いものの、輻射熱をしっかり反射できます。また、窓にも同様の効果が期待できる遮熱フィルムを貼ると、太陽光の反射や、熱の遮断が可能です。


遮熱シートの耐用年数は10年程度、窓ガラスの遮熱フィルムは、外貼りで5~7年、内貼りで10~15年といわれています。


ガラス交換


窓ガラスにもさまざまな種類があり、なかには遮熱性能の高いガラスも存在します。窓ガラスの遮熱工事では、特殊なコーティングを施した遮熱ガラスに交換することもあります。ガラス自体は経年劣化しませんが、ガラスのなかで内部結露などが起こると、遮熱効果が低下するため、10~15年ほどを目安に点検やメンテナンスをすると、効果を持続できるでしょう。


その他


遮熱を目的とした工事や対策には、ほかにも以下のようなものがあります。


  • 緑化:屋根上に木を植える、外壁にツタなどの植物を這わせるなどして、建物の表面温度を下げる
  • 屋根用スプリンクラーの設置:屋根に散水できる設備を導入し、気化熱効果で屋根表面の温度上昇を防ぐ
  • ブラインド・カーテンの設置:窓に遮熱・遮光効果あるブラインドやカーテンをつけ、太陽光の影響を軽減する


さまざまな方法を知り、工場内を快適に保つために最適な遮熱工事を検討しましょう。


まとめ


工場の遮熱工事は、企業にも従業員にもメリットをもたらします。太陽光が当たる面積が広い屋根と外壁、さらに必要に応じて窓にも遮熱工事を行えば、1年を通して、コストを削減しながら過ごしやすい工場内を実現できるでしょう。


効果はもちろん、耐用年数などにも注目しながら、最適な施工方法を検討してください。


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