お風呂で体を洗っているとき、お湯が突然冷たくなってびっくりした経験はありませんか?
よくあることと過ごすケースが多いのですが、実はこの現象にはいくつかの原因が関係してます。
今回は、お湯が冷たくなる原因や対処方法について詳しく解説します。
急にお湯が冷たくなる原因とは?
シャワーや給湯器のお湯が急に冷たくなる原因は、次のような状態が考えられます。
冷水サンドイッチ現象
最も多い原因のひとつが「冷水サンドイッチ現象」です。
お湯だと思い使っていたら突然水がシャワーから出てきた、という経験がありませんか?
しばらくするとお湯に切り替わるのですが、水とお湯が挟まれている状態からこのように名付けられました。
お湯が作られるまでの間、ホース内では次のような状態が起こっています。
- 前回の残り湯(蛇口の出口に近い部分)
- 冷水(熱交換器を停止したときに通過した水)
- 熱いお湯(熱交換器によって温められたお湯)
お湯は、水が給湯器やエコキュートの熱交換器で温められて作られます。
ボイラーのスイッチを入れてシャワーを出すと、ボーっと音がするのが加熱しているサインです。
シャワーを一度ストップすると熱交換器も稼働しないため、またお湯を作るまでに時間がかかります。
シャワーを使っているときによく経験しますが、多くは「冷水サンドイッチ現象」が関係しています。
電気やガスの供給が停止
お湯が急に冷たくなる原因は、電気やガスの供給がストップしている可能性があります。
- 停電が起こった
- 地震や災害など
- お湯の連続使用
- ガス漏れなどによる安全装置の作動
- 料金滞納による停止 など
お湯を使っている途中に、予期せぬ出来事で供給がストップする場合があります。
部分的な蛇口からのお湯が急に冷たくなったのか、家全体で電気やガスが使えなくなったのか確認してトラブルの元を追求しましょう。
お湯を弱く出している
蛇口を一度止めて再開したときにお湯が突然冷たくなる原因は、給湯器が燃焼していない可能性があります。
給湯器は水流が弱いと燃焼しないので、安定したお湯を供給できません。この状態を「最低作動流量」と呼びます。
水圧が弱いと上手にお湯を作れないので、もう少し蛇口をひねってお湯が出るか確認しましょう。
逆に水圧が強すぎるのも、お湯がうまく作られない原因なので気をつけてください。
お湯の残量が足りない
エコキュートを使用していてお湯が急に冷たくなる原因は、お湯の残量不足の可能性があります。
給湯器と違いエコキュートは、電気代の安い時間帯にお湯をタンク内に貯めておき供給します。
タンクには容量があるのですべて使い切ってしまうと「お湯切れ」として急に冷めたい水が出てきます。
水回り設備の寿命
一日に何度もお湯だったのが突然冷水に変わるのは、エコキュートや給湯器など熱交換器が壊れている可能性があります。
熱交換器の寿命は、給湯器とエコキュートどちらも約10年が目安です。
使用状況やメンテナンスによって故障するタイミングは差があるので、何度も冷たい水になってしまう場合は設備トラブルを疑いましょう。
設備の故障?お湯が冷たくなったときの判断基準
お湯を使っていると急に冷たくなる原因が、設備が壊れていると疑うケースもあるでしょう。
どのタイミングで設備の故障と判断すればいいのか、次の基準を目安にしてみてください。
- お湯が冷たいままが続く
- 一向に設定温度にならない
- 何度もお湯から冷水になる
さっきまでお湯が出ていたけど冷たい状態が続く場合は、給湯器やエコキュートの作動不良が考えられます。
給気口や排気口にゴミが詰まっていないか、給湯器センサーのトラブルがないかなど確認してみましょう。
水漏れや不完全燃焼などの異変がないときは、専門業者に設備トラブルはないか相談して早めの対処が必要です。
急にお湯が冷たくなるときの対処法
できるなら温かいお湯をキープしたまま水道を使いたいと願う人は多いでしょう。
寒い時期に突然冷水を浴びたくはない、そんなときは次の対処方法を参考にしてみてください。
お湯を出しっぱなしにする
お湯を止めて再開するとしばらく冷たい水が出てくるのは、冷水サンドイッチ現象の可能性があります。
このようなときはお湯を出しっぱなしにしておくと、安定したお湯が出てきます。
冷水サンドイッチ現象の防止機能がない給湯機は、しばらくお湯になるまで出しっぱなしにしてから使うようにしてください。
エコキュート「自動沸き増し」の機能を使う
エコキュートの残量不足が原因のときは、次のような対策をしましょう。
- 手動でお湯を沸かす
- 自動沸き増し機能を活用
エコキュートによっては、「自動沸き増し」機能が搭載されていません。
何度もお湯切れが起こる場合は、家族の人数や使い方に対してタンク容量が合っていない可能性があります。残量不足に悩んだときは、買い替えも検討しましょう。
設備を交換する
給湯器やエコキュートの設備に問題があるときは、急にお湯が冷たくならない設備に交換するのも対策のひとつです。
たとえば、お湯と水の蛇口が2つを調整しながら温度設定をする「2ハンドル式」や蛇口のレバーを左右に動かして温度調整をする「レバー式」は、冷水サンドイッチ現象が起こりやすいです。
一方、お湯の温度や水圧が変動しても自動で温度調節をして一定にキープできる「サーモスタッド混合栓」は急に冷水なるケースが少ないです。
現在、取り付けてある蛇口はどのタイプなのか確認をして、安定したお湯温度を保つように対策を検討しましょう。
まとめ
お湯が突然冷たくなる原因は、熱交換器の仕様や電気ガスのトラブルなど、さまざまな原因が関係しています。
また、給湯器やエコキュートの熱交換器が故障している場合もあるので、何度もお湯が不安定な状態が続くときは専門業者に確認してもらいましょう。
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